[ひよこものがたり]第97話「ヒヨコくん、タンスの角に小指をぶつけるの巻ピヨ!」

ある朝のこと。

ヒヨコくんはお気に入りの赤いスカーフを探して、お部屋の中をあっちへてちてちこっちへてちてち。

「どこにあるピヨ〜?」

タンスの横を急いで通り抜けた、そのとき――

ゴンッ!!

「いたいピヨォォォーーーっ!!」

ヒヨコくんの小さな小指が、タンスの角に見事に命中!

「痛いピヨ! 痛いピヨ〜!!」

ヒヨコくんは小指を押さえながら、

ぴょこっ! ぴょこっ! ぴょこぴょこっ!

片足だけで部屋中を飛び跳ね始めました。

「痛い! 痛いピヨ! 痛いピヨ〜!!」

その様子を見ていたぴもんくんは、びっくり。

「ヒヨコくん、大丈夫ぴよ!?」

ひよたくんもあわてて駆け寄ります。

「タンスの角は強敵ピヨ!」

ヒヨコくんは涙目になりながら、まだぴょこぴょこ。

「なんで小指ばっかり狙われるピヨ〜!」

しばらくすると痛みも少しずつ落ち着いてきました。

ぴもんくんが冷たいタオルを持ってきてくれて、ひよたくんはタンスの角にクッションをつけてくれました。

「これでもう安心ピヨ!」

ヒヨコくんはホッと笑って言いました。

「ありがとうピヨ。急いでるときほど、ゆっくり歩くのが一番ピヨ!」

三兄弟は顔を見合わせると、

「せーの!」

「気をつけるピヨ〜!」

今日もアニマルランドには、笑い声が響くのでした。

※アイキャッチの説明(視覚障害者用代替テキスト)

絵本のような温かい雰囲気の室内で、ヒヨコ三兄弟が描かれています。

左側では、赤いスカーフのヒヨコくんがタンスの角に小指をぶつけ、目に涙を浮かべて痛そうにしています。中央のぴもんくんは驚いた表情で、右のひよたくんは青い花柄のクッションを手にしています。

上には「ヒヨコくん、タンスの角に小指をぶつけるの巻ピヨ!」というタイトルが大きく書かれています。床にはラグやクッションがあり、家庭の中の一場面を表した、コミカルでかわいらしいイラストです。

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