ある日の午後、アニマルランドに強い風が吹いていました。
ヒヨコ三兄弟は森の中で木の実を拾っていたのですが、突然の風に驚いて転げそうになります。
「うわぁ〜、ボクの木の実が飛んでっちゃうピヨ!」
「待ってピヨ〜!ボクのフィッシュアーモンドも〜!」
慌てふためくヒヨコくんとぴもんくんの隣で、ひよたくんは小さく息を整えていました。
(落ち着くんだ……こんな時こそ冷静にピヨ。)
風に飛ばされた木の実を追いかけようとする兄たちを、ひよたくんはそっと制します。
「二人とも、焦らないでピヨ。今は危ないピヨ!風が止むのを待つピヨ!」
やがて風が弱まり、木の実は森の端にコロコロと転がって止まりました。
「すごいピヨ!ひよたくん、よく落ち着いてたピヨ!」
「ボクなんて、心がバタバタしてたピヨ〜」
ひよたくんは小さく笑って答えました。
「ボクも心の中では焦ってたピヨ。でもね、心がバタバタしても外には出さないようにしたピヨ。」
その時、そばで見ていたリンちゃんが静かに言いました。
「嵐の中でも静かに立てる子ほど、強いんだよ。」
ヒヨコ三兄弟は顔を見合わせて、うんうんとうなずきました。
外では風が止み、森に穏やかな陽射しが戻ってきました。
まるで、ひよたくんの心のように。
📝ことばのおくりもの
心の中で嵐が吹いても、外に出さず静かに立つこと。
それは弱さを隠すことではなく、強さを育むこと。
感情に飲み込まれてあたふたせず、自らを整える姿勢こそが「成熟」の証です。
※アイキャッチの説明
強い風がびゅうびゅう吹く森で、
ヒヨコくんとぴもんくんは木の実やフィッシュアーモンドを追いかけて大あわてピヨ!
でもひよたくんは、目を閉じて心を整えて、静かに立っているピヨ。
空には「内なる嵐」の文字、まわりは嵐でも、心はおだやかピヨ。
三人の気持ちのちがいが、やさしく描かれた一枚ピヨ。

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