ある日の朝。
外はゴウゴウと風がうなり、雨がざぁざぁ。
アニマルランドに大きな台風が近づいていました。
🌧️「ねぇ、ちょっとだけ見に行こうよ!」――ヒヨコくん
お家の窓の外を見ながら、ヒヨコくんがワクワクした声で言いました。
「ねぇ、こんなにすごい風、めったに見れないピヨ!
ちょっとだけお外、見に行こうピヨ!」
慎重なひよたくんは眉をハの字にして、
「ダメピヨよヒヨコくん!今日は危ない日なんだよ……ピヨ!」
と止めましたが、ぴもんくんはフィッシュアーモンドを抱えながら、
「外で食べたらもっとおいしいかもピヨ〜…?」
と完全に流され気味。
結局、三兄弟は
「ほんのちょっとだけピヨ!」
と言いながら玄関のドアを開けてしまいました。

🌪️外は…すごかった!
外に出た瞬間――
ビューーーーーーン!!!!!
「ピヨォォォォ!?!?」
と叫ぶ間もなく、
三兄弟はまとめて空へ飛ばされてしまいました!
ヒヨコくんのコインはキラリと空中で回り、
ぴもんくんのフィッシュアーモンドは袋ごとクルクル回転、
ひよたくんのスタイはパラシュートみたいにふくらんでヒラヒラ。

「た、助けてぇぇぇピヨ〜!!!」
「ボクのアーモンド〜〜ピヨ〜!!!」
「う、うわああぁぁぁ!!ピヨ!!!」
三羽は風にくるまれ、台風の渦の中をぐるぐるぐる〜〜!
🪁空のお散歩?
不思議なことに、
しばらくすると風に乗った三兄弟は空の上までふわ〜っと運ばれ、
まるで雲とお散歩しているみたい。
ひよたくんが目を丸くして言いました。
「すごい景色だけど……帰れるのかな……ピヨ……」
ヒヨコくんは逆に楽しそう。
「ボクたち空飛ぶヒヨコだピヨ!
ちょっとだけ気持ちいいピヨ!」
ぴもんくんは袋を抱えながら泣きそう。
「ボク、おうちで食べたかったピヨ〜……」
🌈救出!!ヒヨコママのもとへ
そのとき、地上から大きな声が。
「あなたたちーーーっ!!なにをしてるの!!!」
ヒヨコママの怒鳴り声でした。
その声の強さは台風よりすごかったのです。
ゴロゴロゴロ……
バリバリバリ……!
なんと怒ったヒヨコママの気迫で、風がスーッと弱まり、
三兄弟はヒュルル……と安全に地上へ降りてきました。
三兄弟が地面にポスッと落ちると、ヒヨコママは腕を組んで仁王立ち。
「勝手に出たら危ないって言ったでしょ!!!」
三兄弟
「ご、ごめんなさいピヨ……!」
🏠おうちでぬくぬく
お風呂であったまったあと、
ひよたくんがぽそっと言いました。
「やっぱり……お外は危ない日に行っちゃダメ……ピヨ」
ぴもんくん
「おうちで食べるフィッシュアーモンドがいちばんおいしいピヨ……」
ヒヨコくん
「空飛ぶのは楽しかったけど……もう二度としないピヨ!たぶん!」
ヒヨコママはため息をつきながら
「まったく……元気なのはいいけど、命はひとつだけなんだからね」
と三羽の頭をなでました。
三兄弟は「はいピヨ……」としゅんとしながらも、
おうちの温かさにホッとしたのでした。
🌪️おしまい!
※タイトルのイラストの説明
台風の強い風にあおられて、屋根の上までふわっと飛ばされてしまったヒヨコ三兄弟が、びっくりしながらも可愛く空に浮かんでいる、絵本風のイラストです。
ぐるぐる渦巻く風と「台風ピューン!飛ばされたヒヨコ三兄弟ピヨ!」の文字が、ドキドキだけどどこか楽しい雰囲気を伝えています。

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