[ひよこものがたり]第75話「すーさんの夢「飲んで笑って、また飲んで笑うぞう~!」

ある日の夕暮れ、川のほとりを歩いていたすーさんは、空を赤く染めながらつぶやきました。

「今日の麦ジュースも、うまいぞう~」

ジーパンのポケットには、小さなノート。

実はそのノートには、すーさんが今まで飲んだ“麦ジュース”の感想がびっしり書かれていたのです。

「この前のはコクがあったぞう~。こっちは泡がふわふわだったぞう~」

ページをめくるたび、楽しい思い出がよみがえります。

よいちゃんと海辺で乾杯した日。

リンちゃんに「飲みすぎじゃないの?」とツッコまれた日。

ヒヨコ三兄弟に「これってジュースなの?」と首をかしげられた日。

どの思い出にも、必ず“笑い”がありました。

そしてふと思ったのです。

「世界中の麦ジュースを飲んでみたら、どんな味がするんだぞう~?

いろんな人と笑い合えたら、もっと楽しいぞう~!」

そうして、すーさんの胸の中にポッと小さな夢が生まれました。

それが、「世界中の麦ジュースを飲み比べる旅に出て、“笑いの旅本”を出版すること」でした。

🌍笑いの旅、出発ぞう!

旅のはじまりは、アニマルランドの港町。

よいちゃんが手作りのサンドイッチを渡してくれました。

「道中、ちゃんと食べるのよ~」

「もちろんぞう~! ありがとうぞう~!」

リンちゃんは地図を渡しながら言いました。

「道に迷っても知らないからね!」

「迷うのも旅のうちぞう~!」

そしてヒヨコ三兄弟が声をそろえて叫びました。

「がんばってねピヨー!」

すーさんは大きなリュックを背負い、川の音を背にして旅立ちました。

イラストの説明ピヨ。すーさんが港で大きなリュックを背負って、にこにこしながらよいちゃんにサンドイッチをもらってているピヨ。 船と青い海がきらきらして、やさしい時間が流れているイラストだピヨ。

🍺最初の国:ドイツぞう!

ドイツでは、大きなジョッキの麦ジュースを前にして大はしゃぎ。

「おお~、泡が山みたいぞう~!」

現地の職人さんにジョークを飛ばして、笑いながら乾杯。

「君の鼻はジョッキより大きいね!」

「そりゃ光栄ぞう~!」

ノートにはこう記されました。

『ドイツの麦ジュースは、まるで笑いの泡。ひと口で心までほぐれるぞう~。』

イラストの説明ピヨ。にこにこ笑ったすーさんが、泡いっぱいの麦ジュースを両手に持って「かんぱい〜!」しているピヨ。 あったかい色合いで、楽しくて幸せそうなイラストだピヨ。

🍻次の国:日本ぞう!

日本の小さな町の居酒屋では、大将が一杯注いでくれました。

「ほら、一番いいやつだよ」

すーさんは目を輝かせながらひと口。

「うまいぞう~~~! これ、海の香りがするぞう!」

「いや、それは磯の風が入っただけだよ」

「自然の調味料ぞう~!」

大将も思わず吹き出し、店中が笑いに包まれました。

イラストの説明。お店の中で、すーさんと職人さんがにこにこ笑って麦ジュースでかんぱいしているピヨ。 あったかい灯りに包まれて、楽しいひとときが伝わってくるイラストだピヨ。

🍺南の国:タイぞう!

タイでは氷入りの冷たい麦ジュース。

屋台の人たちと笑いながら乾杯していると、急にスコールが!

みんなびしょ濡れになりながらも、すーさんは笑顔で叫びました。

「飲んで笑って、雨にうたれて、また飲むぞう~!」

イラストの説明ピヨ。お部屋の中で、すーさんが本を持っていて、よいちゃんとリンちゃん、ヒヨコ三兄弟がにこにこ拍手しているピヨ。 あったかくて、やさしい時間が流れているイラストだピヨ。

📖そして、“笑いの旅本”

何ヶ月もかけて世界を巡ったすーさんは、ついに帰ってきました。

リュックの中は、笑顔の写真と旅ノートでいっぱい。

ベルちゃんのカフェで開かれた出版パーティー。

タイトルは――

『飲んで笑って、また飲んで笑うぞう~!』

よいちゃんがページをめくりながら微笑みました。

「どの国でも、すーさんらしい笑顔ね~」

リンちゃんはちょっと照れくさそうに言いました。

「…これ、ちょっと泣けるんだけど」

ヒヨコ三兄弟も大はしゃぎ。

「ボクたちも次は旅に出たいピヨー!」

すーさんは麦ジュースを掲げて言いました。

「世界は広いぞう~!

けど、笑いはどこにでもあるぞう~!

飲んで笑って、また飲んで笑うぞう~!」

拍手と笑い声がカフェいっぱいに響き、

その夜、アニマルランドの月はいつもよりもまあるく輝いていました。

イラストの説明ピヨ。おうちの中で、本をぎゅっと抱えたゾウのすーさんに、 よいちゃんとリンちゃん、ヒヨコ三兄弟がにこにこ拍手しているピヨ。 あたたかくて、うれしい気持ちがいっぱいの場面ピヨ〜!

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