ある晴れた日の午後、ヒヨコママのスマホがブルブルと震えました。電話の相手は、ヒヨコパパの妹。どうやら急な用事で赤ちゃんを少しの間預かってほしいという相談です。
「ええ、もちろんよ!」とヒヨコママが快く引き受けると、すぐにヒヨコパパの妹が赤ちゃんを連れてやってきました。
「この子の名前は ひよりちゃん。まだ生後半年の赤ちゃんなの。」
ふんわりとした黄色い羽毛に包まれた小さなひよりちゃんは、ヒヨコママの腕の中ですやすや眠っています。
「かわいいピヨ…!」
ヒヨコ三兄弟は目をぱちくりさせて、ひよりちゃんにくぎ付けです。自分たちよりもずっと小さくて、ふわふわしていて、なんだかいいにおいまでします。
「じゃあ、お願いね!」とヒヨコパパの妹は慌ただしく帰っていきました。
赤ちゃんのお世話、大奮闘!
「さて、みんなでひよりちゃんのお世話をがんばりましょうね!」
ヒヨコママがにっこり微笑むと、ヒヨコくんは早速興味津々でひよりちゃんに近づきます。
「ねえねえ、赤ちゃんって何をするピヨ?」
「ひよりちゃんはね、まだおしゃべりできないけど、笑ったり泣いたりするのよ。」とヒヨコママが優しく説明しました。
「じゃあ、ボクが笑わせるピヨ!」
ヒヨコくんは、得意の変顔を披露!目をぐるぐる回したり、ほっぺたをぷくーっとふくらませたり…。すると、ひよりちゃんは「きゃっ」と可愛い声で笑いました。
「わぁ、笑ったピヨ!」
ヒヨコくんは得意げに胸を張ります。
一方、ぴもんくんはというと、テーブルの上に置かれたミルクのボトルをじーっと見つめています。
「ボク、ミルクをあげたいピヨ…。」
「じゃあ、ぴもんくん、お願いね。こうやって少しずつ飲ませるのよ。」
ヒヨコママがやさしく教えると、ぴもんくんはそっとボトルを持ち上げ、ひよりちゃんのくちばしに近づけました。
「…ごく、ごく…。」
「飲んだピヨ!」
ミルクを飲むひよりちゃんの姿に、ぴもんくんは大感激。フィッシュアーモンドも大好きだけど、赤ちゃんのミルクをあげるのも、なかなか楽しいなぁと思いました。
ひよたくんの頼れる一面
ひよたくんは、静かにひよりちゃんを見つめています。
「赤ちゃんって、泣くこともあるピヨよね?」と、少し心配そう。
すると、その瞬間――
「ふえぇぇん!」 ひよりちゃんが突然、泣き出してしまいました。
「ど、どうしようピヨ!」
慌てるヒヨコくんとぴもんくんを横目に、ひよたくんは冷静におしゃぶりを持ってきて、そっとひよりちゃんにくわえさせます。
「うん、泣き止んだピヨ!」
「さすが、ひよたくん!」
兄弟たちは感心しきりです。
そんな様子を見守っていたヒヨコパパは、優しく微笑みながら言いました。
「みんな立派なお兄ちゃんだな。パパもびっくりだよ。」
ヒヨコ三兄弟は少し照れくさそうに笑います。
ひよりちゃんとみんなの絆
それからというもの、ヒヨコ三兄弟は交代でひよりちゃんと遊び、お世話をしました。
ヒヨコくんは一緒におもちゃで遊ぶ係。
「ほら、こっちはピヨピヨボールだピヨ!」と、にぎやかにひよりちゃんを笑わせます。
ぴもんくんはお昼寝のお手伝い。
「すやすやするピヨ~♪」と子守唄を歌ってあげると、ひよりちゃんは気持ちよさそうに眠ります。
ひよたくんはお世話係。ミルクの時間を確認したり、毛布を直したり、ぬかりありません。
ヒヨコママとヒヨコパパは、そんな三兄弟の姿を見守りながら、微笑みます。
「みんな、すっかりお兄ちゃんになったわね。」
「うん、頼もしくてパパも嬉しいよ。」
さよなら、またね!
夕方になると、ヒヨコパパの妹がひよりちゃんを迎えにやってきました。
「本当に助かったわ、ありがとう!」
「また遊びにくるピヨね!」とヒヨコくん。
「ミルクも飲ませたピヨ!」とぴもんくん。
「お世話もばっちりピヨよ。」とひよたくん。
ひよりちゃんを抱っこしながら、ヒヨコパパの妹は嬉しそうにお礼を言いました。
「ひよりもきっと楽しかったと思うわ。」
「またいつでもおいで。みんなで待ってるからね。」ヒヨコパパも優しく声をかけます。
そして、玄関から帰っていくひよりちゃんを、ヒヨコ三兄弟はいつまでも手を振って見送りました。
「またすぐに遊びにきてね、ひよりちゃん!」
ひよりちゃんとの一日が終わり、ヒヨコ三兄弟はお兄ちゃんになった誇らしさを胸に、そろってぎゅっと抱き合いました。
※アイキャッチの説明(視覚障害者用代替テキスト)
絵本のような温かい雰囲気のイラストです。
中央では、ピンクのエプロンをつけたヒヨコママが、花飾りをつけた小さなヒヨコを大切そうに抱いています。周りにはヒヨコ三兄弟が集まり、嬉しそうに見つめています。右奥には、メガネをかけたヒヨコパパとヒヨコママが笑顔で手を振っています。
背景には木々や花、動物たちの家があり、上には大きく「ようこそ!ひよりちゃん!」と書かれています。全体から、新しい仲間をみんなで温かく迎えている様子が伝わります。

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