ある日のこと、ヒヨコ三兄弟のお家の周りが雪で真っ白に染まりました。窓から見える銀世界に、ヒヨコ三兄弟は大興奮!
「雪だピヨー!」「白いピヨ!」「外に出たいピヨ!」
寒さもなんのその、三羽は大急ぎでマフラーを巻き、手袋をして外へ飛び出します。
ヒヨコママが「寒いから気をつけるのよー!」と声をかけても、もうその声は届かないくらい夢中な三兄弟。
まず始まったのは雪合戦!
「ボクが勝つピヨ!」とヒヨコくんが雪玉を作り、ぴもんくんに投げつけます。
「冷たいピヨ!」と叫びながらも、ぴもんくんも反撃開始!ひよたくんはそんな二人を見て笑いながら、「当たらないように気をつけるピヨね」と、遠くで雪だるまを作り始めました。
そのうち、三兄弟で協力して自分たちそっくりな雪だるまを作り始めます。
「このお腹まん丸ピヨ」「じゃあこれはぴもんくんピヨ」
出来上がった雪だるまは、まるでぴもんくんの分身みたい。
「さて、次は…」と考えていると、ヒヨコくんがぴもんくんを見つめ、「埋めるピヨ!」と雪をかけ始めました。
「何するピヨ!」と抗議するぴもんくん。
でも雪の中に埋まっていくのがなんだか楽しくて、最後は「もっと埋めるピヨ!」と自らお願いする始末。
そこに現れたのは、ペンギンのよいちゃん。
「雪で遊ぶなら任せてよ!雪のことなら得意だからね!」
よいちゃんは雪のすべり台を作ったり、大きな雪玉を転がしたりと、さらに楽しい遊びを教えてくれました。
三兄弟も大はしゃぎでよいちゃんの遊びに夢中!
日が暮れる頃、冷え切った三羽が家に戻ると、ヒヨコママが用意してくれた温かいスープとストーブが三兄弟を待っていました。
「今日は楽しかったピヨね」「明日も遊ぶピヨ!」と話しながら、三羽は毛布に包まれてぐっすり眠りました。
外では雪が月明かりに照らされ、キラキラと輝いていました。
※タイトルのイラストは、冬の雪景色の中で遊んでいるヒヨコ三兄弟と、よいちゃんです。ヒヨコたちは、ピンクと白のストライプの帽子やマフラーを身に着けており、楽しそうにしています。よいちゃんは雪玉を持って遊んでいます。背景には雪に覆われた木々が並んでおり、空からは雪が降っています。真ん中にはヒヨコ顔の雪だるまがあり、マフラーをしていてとても可愛いです。