ある日のこと。ヒヨコくん、ぴもんくん、ひよたくん、そしてお友達のピヨちゃんの四羽は、森をお散歩していました。
ヒヨコくん 「お宝はないかピヨ〜!」
ぴもんくん 「ボクは美味しいものが落ちてないか探すピヨ〜!」
ひよたくん 「もう…ちゃんと道を確認しながら歩くピヨよ…!」
ピヨちゃん 「……(コーヒー飲みたいピヨ…)」
そんな中、森の奥にふわふわの葉っぱに包まれた、大きな木を見つけました。その木はどっしりと立っていて、広がる枝がまるで大きな腕のようです。
そして、みんなが近づいたその瞬間――
「ふぁぁぁぁぁ……。」
突然、木が大きなあくびをしました!
ヒヨコくん 「うわっ!木があくびしたピヨ!?」
ぴもんくん 「ボクも…ふぁぁぁ…なんだか眠くなってきたピヨ〜…。」
ひよたくん 「ボクも…ふぁぁぁ…こ、これは…つられちゃうピヨ…!」
ピヨちゃん 「……すぅ……ぐぅ……。」
なんと、ピヨちゃんは誰よりも早くその場で寝てしまいました!
ヒヨコくん 「ええっ!?もう寝てるピヨ!?はやいピヨ〜!」
ぴもんくん 「すごいピヨ…ボクよりも寝るのがはやいなんて…。」
ひよたくん 「ピヨちゃん、日頃から眠たそうにしてるもんピヨね…。」
そんな三羽も、次第にまぶたが重くなっていきます。
ヒヨコくん 「ダメピヨ…ボクたちまだ冒険の途中ピヨ…。」
ぴもんくん 「でも…ふぁぁぁ…ちょっとだけ…お昼寝…。」
ひよたくん 「ピヨちゃんを起こさないと…ふぁぁぁ…でも…ねむ…。」
こうして、ヒヨコ三兄弟も次々に木の根元で眠ってしまいました。
――どれくらい時間が経ったでしょうか。
気持ちのいいそよ風が吹き、鳥のさえずりが聞こえてきます。
ヒヨコくん 「…はっ!寝ちゃってたピヨ!?ぴもんくん!ひよたくん!ピヨちゃん!起きるピヨ!」
ぴもんくん 「ん〜…ふぁぁぁ…いいお昼寝だったピヨ〜…。」
ひよたくん 「なんだかスッキリしたピヨね…。」
ピヨちゃん 「……んぅ…コーヒー……。」
どうやら、この**「大きなあくびの木」**には、疲れたみんなを優しく眠らせて、元気にする力があったようです。
ヒヨコくん 「う〜ん!お昼寝もいいものピヨね!」
ぴもんくん 「ボク、またここでお昼寝したいピヨ〜!」
ひよたくん 「でも寝すぎないようにしないとピヨね…!」
ピヨちゃん 「……もうちょっと…寝たいピヨ……。」
こうして、四羽はスッキリした気分で森をあとにしました。これからもまた、たくさんの楽しい冒険が待っているピヨ!
おしまい。
※タイトルのイラストにはあくびの木の前ですやすや寝ているヒヨコたちが描かれています。パッチリ起きている大きなあなたはだあれ?