「ピヨピヨピヨ!今日はわんこそばに挑戦するピヨ!」
ヒヨコくんが胸を張って宣言しました。今日は三兄弟で、食べ放題のわんこそばにチャレンジしに来たのです。
「食べ放題…素敵な響きピヨ…!」
ぴもんくんはすでに目をキラキラさせながら、お椀とお箸を準備しています。
「おそば、そんなに食べられるピヨ?」
ひよたくんはちょっと心配そうに兄たちを見ました。
「大丈夫ピヨ!ボクたちならいけるピヨ!」
ヒヨコくんはやる気満々。
「それでは、いきますよ〜!じゃんじゃん食べてくださいね!」
店員さんが勢いよくそばをお椀に入れ始めました。
「おお!きたピヨ!」
ヒヨコくんはすぐにお箸を持ち、そばをすすります。
「ツルツルしておいしいピヨ!」
ぴもんくんも負けじとそばを食べ始めました。
「ふふふ…どんどん食べるピヨ…ボクは食べることに関してはプロピヨ!」
ひよたくんも、最初はゆっくり食べていましたが、どんどんお椀に追加されるそばを見て焦り始めます。
「ちょ、ちょっと待つピヨ!どんどんくるピヨ!」
「わんこそばは止まらないピヨ!」
ヒヨコくんが得意げに笑いながら、さらにそばをすすります。
「でも、おいしいピヨね!」
ひよたくんも負けじと食べ進めます。
ぴもんくんはというと……
「むぐむぐ…むぐむぐ……」
すごい勢いでそばを口に運び、幸せそうな顔をしています。
「ぴもんくん、もうお椀が山積みピヨ!」
ひよたくんが驚いてぴもんくんの前を見ると、すでにお椀のタワーができていました。
「ふふふ…ボクはまだまだいけるピヨ…」
「すごいピヨ!でも、ボクだって負けないピヨ!」
ヒヨコくんもさらにスピードアップ!
しかし——
「……あれ?なんだか、お腹が…」
ヒヨコくんがふと自分のお腹を見ると、ぽんぽこりんに膨れています。
「ま、まさか……もう入らないピヨ!?」
「くっ…ここで負けるわけにはいかないピヨ…」
ヒヨコくんは箸を持つ手をプルプルさせながら、次のそばを口に運びました。
「むぐ…もぐ…」
「ヒヨコくん、もう無理しないほうがいいピヨ…」
ひよたくんが心配そうに声をかけました。
「くぅぅぅ…!悔しいピヨ…でも、そばはおいしかったピヨ…!」
「ごちそうさまピヨ〜…」
ぴもんくんも満足そうにお腹をさすっています。
「結果は……ぴもんくんが一番食べたピヨ!」
「やっぱりぴもんくんはすごいピヨね!」
「ふふふ…おいしいものなら、いくらでもいけるピヨ…」
「ボクももっと食べられるように、次のために鍛えておくピヨ!」
「……次って、またやるつもりピヨ?」
ひよたくんはちょっとあきれながらも、笑っていました。
こうして、ヒヨコ三兄弟のわんこそばチャレンジは幕を閉じたのでした。
※タイトルのイラストにはそばの丼を目の前にして嬉しそうなヒヨコ三兄弟が描かれています。わんこそば?絵が描けなかったピヨ!