認知の歪みシリーズ⑭:「個人化・責任転嫁」

考え方

読者の皆さんこんにちは!

筆者の職場には、自分は悪くないのにいつも周囲に謝りまくって消沈している人がいます。

またそれとは逆に、自分がうまくいかないと、他人のせいにして当たり散らす人もいます。

皆さんの周りにもそういった言動をする人はいらっしゃると思います。

このような考え方を「個人化・責任転嫁というのですが、今回はそ概要との影響、そして克服する方法についてみていきましょう!

個人化とは何か?

個人化は、出来事や問題を個人(自分)に絞って評価し、外部の要因や他人の役割を無視する認知の歪みです。

この支溝パターンの人は、物事の原因の所在が責任のない自分にあると考え、必要以上に自分を責めてしまいます。

例えば、「プロジェクトの失敗は皆には責任はない。全部自分が悪いんだ。」と必要以上に自分を責めてしまいます。

責任転嫁とは何か?

責任転嫁は、逆に、出来事や問題に対する責任を個人から外部の要因や他人に転嫁しようとする傾向を指します。

この思考パターンは、自分の行動や判断に責任を取ろうとせず、他人や状況を責めることがあります。

そして、自身が失敗した場合に他人のせいや状況のせいにしてしまうことがあります。

例えば、テストの点数が上がらないのを先生の教え方が悪いとか、勉強に集中する環境が無いなどと言い続け、自身の学習態度や方法に問題が無いか分析を怠ってしまうといった態度を取ってしまいます。

個人化・責任転嫁の影響

個人化と責任転嫁が生じると、以下のような影響が考えられます。

問題解決の困難

個人化・責任転嫁が続くと、問題が解決せず深刻化する可能性が高まります。

原因や責任の所在が自分にあるのか外部にあるのか、性確な責任の所在を見極めない限り、問題を解決するのは難しいです。

コミュニケーションの困難

責任を転嫁すると、信頼関係が損なわれることがあります。

自分自身が自己の責任を受け入れず、さらに他人に責任を押し付けて非難や攻撃的な態度を取ることが関係を悪化させます。

皆さんもその人自身の問題を、何ら関係のない自分に押し付けられたらいやな気持になりますよね。

成長の妨げ

自己評価を高めるためにも責任を認めることは重要です。

個人化・責任転嫁が続くと、成長の機会を逃すことがあります。

失敗した原因が自分に合っても、それを他人に押し付けていては自らを見直す機会がなくなってしまいますよね。

自分の失敗や課題を認め、それを克服することが自己成長への第一歩です。

不安やストレス

個人化により、自分や周囲の問題まで抱え込み続けていたら不安が深まり心が持たなくなってしまいます。

自分が上手くいかない事を他人の責任にしてしまうと、周囲への不満や怒りの感情が増して、ストレスが溜まってしまいます。

個人化・責任転嫁を克服する方法

個人化・責任転嫁を克服するために、以下のアプローチを実践してみると良いでしょう。

自己認識

自分自身が個人化・責任転嫁に陥っていないかを自己認識することが重要です。

失敗や課題を認める事には抵抗があるかもしれませんが、出来事や問題に対する自分の責任を正確に評価しましょう。

反省と学習

問題が起きた場合、自分の行動や選択について反省し、学びを得る努力をしましょう。

失敗や課題があることを受け入れ、これを成長の機会と捉えましょう。

助言とサポート

専門家やカウンセラーから助言やサポートを受けることが役立つことがあります。

特に自己評価に関連する問題に対しては、専門的な支援を受けることが役立ちます。

まとめ

個人化と責任転嫁は認知の歪みであり、問題解決や関係構築に悪影響を及ぼす可能性があります。

これらの認知の歪みを克服するためには、自己認識、反省と学習、共感とコミュニケーション、助言とサポートのアプローチを活用し、より責任ある行動と健全な関係を築く努力を行いましょう。

今回も読んでいただきありがとうございました。

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