夏の日差しがきらきらと輝く朝。
「今日はひまわりの絵を描きに行くピヨ!」
赤いスカーフをなびかせたヒヨコくんが元気いっぱいに言いました。
「楽しみぴよ♪」
青い魚の形のウエストポーチをつけたぴもんくんも、にこにこ顔。
「大きなひまわりを描くピヨ!」
ピンクの水玉模様のスタイをつけたひよたくんも、やる気満々です。
三兄弟は、みんな麦わら帽子をかぶり、大切なスケッチブックや絵の具をぎゅっと抱えて、ひまわり畑へ出かけました。
畑に着くと、一面に咲いたひまわりが風に揺れています。
「わぁ〜!すごいピヨ!」
「お空まで届きそうぴよ!」
「笑ってるみたいピヨ!」
三兄弟は夢中になって、気に入った場所を探し始めました。
ところが……
ひまわりは三兄弟よりずっと背が高く、見渡しても黄色い花ばかり。
「あれ?ぴもんくん、どこピヨー!」
「ヒヨコくーん!こっちぴよー!」
「ふたりともー!どこピヨー!」
お互いの声は聞こえるのに、歩けば歩くほど違う方向へ進んでしまい、どんどん離れてしまいました。
「見えないピヨ……。」
「どうしようぴよ……。」
「迷っちゃったピヨ……。」
三兄弟は少しだけ不安になってしまいました。
そのときでした。
「ピピッ!」
さわやかな声とともに、一羽の青い鳥さんが空からふわりと舞い降りました。
「みんな、大丈夫?」
青い鳥さんは高い空へ飛び上がると、
「ヒヨコくんはこっち!」
「ぴもんくんはまっすぐ!」
「ひよたくんは右だよ!」
と、空の上から優しく案内してくれます。
三兄弟は青い鳥さんの声を頼りに歩いていくと……
「あっ!」
「いたぴよ!」
「会えたピヨ!」
三羽はぎゅっと抱き合って大喜び。
「ありがとうピヨ!」
「助かったぴよ!」
「本当にありがとうピヨ!」
青い鳥さんはにっこり笑うと、
「またね。」
そう言って青い空へ羽ばたいていきました。
家へ帰ると、ヒヨコママが迎えてくれました。
「おかえりなさい。楽しかった?」
ヒヨコくんが今日の出来事を夢中で話します。
「ひまわり畑で迷っちゃったピヨ!」
ぴもんくんも続けます。
「青い鳥さんが空から案内してくれたぴよ!」
ひよたくんもうれしそうに言いました。
「おかげで、また三人で会えたピヨ!」
それを聞いたヒヨコママは、優しく微笑みました。
「まあ、それはきっと幸せの青い鳥さんだったのね。」
三兄弟は目をまんまるにします。
「幸せの青い鳥さん?」
「そうよ。きっとみんなに幸せを届けに来てくれたのね。これからも三人には、たくさんの笑顔と幸せが訪れるわ。」
三兄弟は顔を見合わせて、にっこり。
「幸せいっぱいピヨ!」
「うれしいぴよ!」
「また会えたらいいピヨ!」
その日の夕方。
三兄弟が描いた絵は、お部屋の壁に仲良く並べられました。
どの絵にも、太陽に向かって咲く大きなひまわり。
そして、その上には、小さく羽ばたく青い鳥さんの姿。
お部屋いっぱいに飾られたひまわりは、まるで笑顔の花が咲いたようでした。
窓から入る夏の風が絵をそっと揺らすたび、三兄弟もヒヨコママも、自然と笑顔になります。
そのお部屋には、満開のひまわりの笑顔と、小さな幸せが、いつまでも咲いていました。
※アイキャッチの説明(視覚障害者用代替テキスト)
ひまわりが一面に咲く夏の景色の中を、ヒヨコ三兄弟がスケッチ道具を持って楽しそうに歩いています。空には幸せの青い鳥が羽ばたき、これから始まる素敵な出会いを予感させます。上部には「ひまわり畑で出会った 幸せの青い鳥ピヨ」というタイトルが描かれた、温かみのある絵本風のアイキャッチイラストです。

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