ある日のこと。
ヒヨコ三兄弟は、森の広場で遊んでいました。そこへ、見知らぬカモメがやってきました。
「ねぇ、それ貸してよ!」と、ヒヨコくんが遊んでいたコマをひょいと取ってしまいます。
ぴもんくんは驚いて、「あの…ちゃんとお願いしてから借りるピヨ」と言いました。
けれどカモメは聞く耳を持たず、「いいじゃないか!どうせ遊んでただけだろ」と笑うのです。
ひよたくんは眉をひそめました。
「礼儀を大切にしないと、楽しく遊べないピヨ」
けれどカモメは、ひよたくんの言葉にも耳を貸しません。
その後もカモメはおもちゃを取り上げたり、順番を守らなかったりして、広場はだんだんしらけてしまいました。
ヒヨコ三兄弟は顔を見合わせました。
「楽しく遊びたいなら、相手を思いやることが大切だピヨ」
「うん。あいさつや『ありがとう』は小さなことだけど、とても大事ピヨ」
「その気持ちがなければ、いっしょにいる意味はないピヨ」
三兄弟はそう決めて、カモメから少し距離をとることにしました。
そしてまた、互いに笑顔を交わしながら、心地よい遊びの時間を取り戻しました。
ことばのおくりもの
礼節を欠く相手と無理に縁を結ぶ必要はありません。
相手を尊重する心がなければ、関わりはただ疲れを生むだけです。
互いを思いやり、敬う気持ちを持てる人とこそ、温かな絆は育まれていきます。
あなたの大切な時間と心が、礼を重んじる人とのつながりにこそ注がれますように。
