ある日の午後。森のベンチで、ぴもんくんがしょんぼりとうつむいていました。
「ボク、ひよたくんが昨日のおやつをくれなかったから悲しかったピヨ……」
その言葉に、ヒヨコくんは眉をひそめました。
「でもそれ、ひよたくんが夜の分にとっておいたんだピヨ? ぴもんくんが食べたらひよたくんのが無くなるピヨ」
ぴもんくんはぷくっとほっぺをふくらませました。
「でもボク、悲しかったピヨ! ボクが泣いたら、ひよたくんもきっと反省すると思ったピヨ!」
すると、少し離れたところで聞いていたひよたくんが、静かに近づいてきました。
「ぴもんくん……ボク、ぴもんくんが泣いてるのを見て、すごく悲しかったピヨ。でも、それでボクが困るのを見てうれしいのピヨ?」
ぴもんくんははっとして、目を丸くしました。
「……ちがうピヨ。ボク、ただ気づいてほしかっただけピヨ……」
ヒヨコくんが優しく微笑みました。
「本当に伝えたいことは、“悲しい”じゃなくて、“分かってほしい”なんだピヨね。涙で縛るより、言葉でつながる方がずっと強いピヨ。」
ぴもんくんは少し照れながら、ひよたくんに手を差し出しました。
「ひよたくんごめんピヨ。もう泣いて伝えるの、やめるピヨ。」
ひよたくんはその手を握り返し、3羽のあいだに、やわらかな風が吹き抜けました。
その風は、感情の鎖をほどき、心の距離をゆっくりと近づけていきました。
📝ことばのおくりもの
感情で相手を操ろうとするのは、心が未熟な証です。
涙や怒りで動かすより、言葉で理解し合うことこそが本当の強さ。
思いを伝えるときこそ、「支配」ではなく「対話」を選びましょう。
※タイトルのアイキャッチの説明ピヨ!
森のベンチで、ぴもんくんがちょっぴり涙、ヒヨコくんがそっと寄りそうピヨ。
まん丸おめめと赤いほっぺで、きもちが少しずつほどけていくピヨ。
やさしい風と一緒に、「涙のあとにのこるもの」が心にのこる一枚ピヨ。

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