ある日、森の中の広場で、ヒヨコ三兄弟とピヨちゃんはおしゃべりをしていました。
ヒヨコくんがワクワクしながら言いました。
「ボク、今日はすっごく楽しいことを思いついたピヨ!」
でもその横で、ぴもんくんはお菓子を食べながらのんびり。
「え〜、あとででいいピヨ〜」
そして、ひよたくんはそんなふたりを見て、少しあきれ顔。
「またケンカにならないといいピヨ…」
そこへ通りかかったのは、リンちゃん。
「なに話してるの?またヒヨコくんの『すごいアイデア』大会?」と、少し茶化した声。
ヒヨコくんはむっとして、「リンちゃんなんて知らなくていいピヨ!」と言ってしまいました。
その瞬間、空気がピンと張りつめました。
ピヨちゃんが小さな声で言いました。
「ヒヨコくん…言葉って、時々トゲになるピヨ…。」
ヒヨコくんはハッとして、しゅんと下を向きました。
そのあと、そっとリンちゃんのほうを見て、言いました。
「ごめんピヨ。ボク、言いすぎたピヨ。でも、本当はリンちゃんにも見てほしかったピヨ。」
リンちゃんは目をぱちくり。
そして、ふっと笑って言いました。
「ふふ、なら早く見せてよ。そんな可愛い言い直しされたら、怒れないじゃない。」
その場の空気がふんわりやわらかくなりました。
ひよたくんは小さくつぶやきました。
「ことばって、糸みたいだピヨ。編み方ひとつで、つながったり、ほどけたりするピヨね。」
ぴもんくんもにこにこしながらうなずきました。
「おいしい言葉でつながりたいピヨ〜。」
その日、みんなの間に、やさしい糸が一本通ったようでした。
📝ことばのおくりもの
言葉は、運命を紡ぐ糸。
その糸がどんな色で、どんな艶を持つかで、あなたの周りの世界は変わります。
思いやりのこもった言葉は、人の心を温め、つながりを生み出します。
反対に、何気ない一言でも冷たければ、糸はほどけてしまう。
今日、どんな言葉で自分と誰かを結びますか?
その選んだひとことが、きっとあなたの未来の色になります。

※アイキャッチの説明(視覚障害者用代替テキスト)
ことばのいとで、みんなのこころがつながってるピヨ。
ヒヨコ三兄弟とピヨちゃんが森でおしゃべりして、やさしい気持ちの糸がふんわり光っているピヨ。
ぴもんくんはおやつを食べて、ひよたくんはちょっと考えごと、ヒヨコくんはみんなを見ているピヨ。
森の中で、あたたかいことばがキラキラつながる絵本のワンシーンだピヨ。 🌳✨

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