ある夕方、アニマルランドの広場では、みんなで集まって小さなお祝いが開かれていました。
テーブルの上にはごちそうが並び、笑い声がふわふわと空に浮かんでいます。
「今日はいい日だぞう〜!」
すーさんは大きな体をゆっさゆっさ揺らしながら、嬉しそうに麦ジュースをぐいっと飲みました。
ヒヨコくんはそれを見て、ちょっと心配そうに言います。
「すーさん、飲みすぎないでピヨ。あとで具合悪くなるピヨよ?」
「大丈夫だぞう、大丈夫だぞう〜」
そう言って、すーさんはもう一杯。
しばらくすると、すーさんの足取りはふらふら。
笑い声はだんだん大きくなり、テーブルにぶつかってお皿を倒してしまいました。
ガシャン。
「わっ……!」
ぴもんくんはびっくりして、持っていたフィッシュアーモンドを落としてしまいます。
ひよたくんは慌てて後片付けをしながら、胸がきゅっとなりました。
「すーさん……ちょっと困るピヨ」
ヒヨコくんの声は、いつもより小さく、でも真剣でした。
その時、すーさんはようやく静かになり、みんなの顔を見渡しました。
楽しそうだった空気が、少しだけ重たくなっていることに気づいたのです。
「……あれ?」
すーさんは頭をぽりぽりかきました。
「ボク、迷惑かけちゃったぞう……?」
ヒヨコママがそっと前に出て、優しく言いました。
「楽しく飲むのはいいことよ。でもね、自分を見失ってしまったら、それは悲しいことなの」
すーさんは深くうなずきました。
「楽しい気持ちで飲んでたのに、みんなを困らせたら意味ないぞう……」
その日、すーさんはそれ以上飲むのをやめ、みんなに「ごめんなさい」をしました。
ヒヨコ三兄弟は顔を見合わせて、ゆっくりとうなずきます。
「分かってくれたなら、もう大丈夫ピヨ」
「一緒にお水飲もうピヨ」
「次は、楽しいままで終わろうピヨ」
広場には、また少しずつ、あたたかい空気が戻ってきました。
今度は、誰も困らない、やさしい笑い声です。
📝 ことばのおくりもの
お酒は、心をゆるめてくれるもの。
でも、心まで手放してしまったら、
大切な人を傷つけてしまうこともある。
楽しさは、周りと分け合えてこそ。
「ほどほど」を守れることは、
大人のやさしさであり、強さです。
※アイキャッチの説明(視覚障害者用代替テキスト)
🐥💛ピヨピヨ説明ピヨ💛🐥
アニマルランドの夕やけ広場で、すーさんが麦ジュースを飲んでいるピヨ🍺🐘
ヒヨコくんは赤いスカーフをつけて心配そうに見ていて、ぴもんくんはお魚ポーチをつけてびっくり顔ピヨ🐟💦
ひよたくんはピンクのスタイをつけて、どうしようかなと考えているピヨ📚
ヒヨコママもやさしく見守っていて、みんなで「ほどほどがだいじピヨ」と伝えているような、あたたかい絵本のワンシーンピヨ🌷✨
タイトルの「ほどほどの麦ジュース」が大きく描かれていて、やさしい夕焼け色が広がるほっこりしたイラストピヨ〜🐥💛

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