ある日、アニマルランドの広場で、大きな掲示板にお知らせが貼られました。
「来週は、百年続く“くるくる祭り”を開催します!」
ヒヨコ三兄弟は「くるくる祭り」という名前に胸を躍らせました。
「わーい!楽しそうピヨ!」とヒヨコくん。
「きっと食べ物もいっぱいあるピヨ~!」とぴもんくん。
「どんな祭りなんだろう…?」とひよたくんは首をかしげます。
ところが、いざ祭りが始まると、彼らはすぐに違和感を覚えました。
広場に集まったみんなが、ただぐるぐるぐるぐる、延々と同じ場所を回り続けているのです。
「えっ…これが“くるくる祭り”ピヨ?」
「食べ物はどこにもないピヨ…」
「ただ回ってるだけだね…」
誰もが真剣な顔をして、足を止めずに回り続けています。
でも、そこに楽しそうな笑顔はほとんど見えませんでした。
三兄弟が「なぜ回っているの?」と聞くと、年長の動物たちは口をそろえて答えました。
「さあ…昔からやっているからだよ」
「理由は知らないけど、とにかく続けるものなんだ」
ヒヨコくんは首をかしげました。
「意味がわからないのに続けるなんて、当たり前じゃないピヨ!」
けれどひよたくんは真剣に考えます。
「でも…もし大事な理由があったなら、ちゃんと知ることが必要なんじゃないかな」
そのとき、広場の端に古い石碑があるのを見つけました。
ひよたくんが読んでみると、そこにはこう刻まれていました。
『むかし大きな嵐が来た夜、みんなで手をつないでぐるぐる回り、声を合わせて嵐をしのいだ。
その絆を忘れないように、毎年回ることを祭りとした』
「なるほど!本当は“ぐるぐる回ること”が目的じゃなくて、“みんなで心を一つにする”のが意味だったんだピヨ!」
ひよたくんの声に、みんながハッとしました。
ぴもんくんは笑って言います。
「だったら…もっと楽しく一緒にできる方法を考えたらいいピヨ!」
そこで三兄弟は提案しました。
ぐるぐる回るだけでなく、歌を歌ったり、お互いに声を掛け合ったり、最後にみんなでごちそうを分け合うのです。
最初は戸惑っていた動物たちも、次第に笑顔になり、祭りはにぎやかに生まれ変わりました。
「これなら本当に“絆を感じる祭り”だね!」とひよたくん。
祭りのあと、ヒヨコくんが胸を張って言いました。
「意味をなくしたやり方は壊してもいいピヨ!でも、また意味を見つけられたなら、もっと素敵にできるんだピヨ!」
広場は温かな拍手と笑い声で包まれ、
「新しい“くるくる祭り”は最高だ!」と、みんなが心から喜んだのでした。
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ことばのおくりもの
形だけをまねて続けても、そこに心がなければ空っぽになってしまいます。
けれど「なぜそれをやるのか」という意味を見つめ直せば、新しい形や楽しさが生まれます。
大切なのは壊すことではなく、「また意味を見出す勇気」なのです。
※アイキャッチの説明(視覚障害者用代替テキスト)
くるくる回るだけじゃないピヨ〜🌀🐥✨
ヒヨコくんたちが「なんで回るピヨ?」って考えたピヨ💡
むかしから続くお祭りには、大切な意味があったピヨ〜📖💛
みんなで手をつないで、心をひとつにするためのお祭りだったピヨ〜🤝🌟
だから新しいくるくる祭りは、歌って♪ 笑って♪ ごちそうを分け合って♪ もっと楽しいお祭りになったピヨ〜🎶🍰🍎
みんな違っても、心はひとつピヨ〜🐥🐰🐻🦊💛✨

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