マルチタスクのデメリット:脳・身体への悪影響について理解しよう

メンタル

読者の皆さんこんにちは!

皆さんは「マルチタスク」に対してどのような印象を持っていますか?

『効率的』、『有能』、『スマート』などポジティブなキーワードが浮かぶ人が多いのではないでしょうか?

実際に、マルチタスクには時間の効率化や多角的な視点の獲得、予期せぬ出来事への注意力の向上などめりっともありますし、マルチタスクを推奨する書籍なども出版されています。

しかし、このマルチタスクにはデメリットがあることも明らかになっています。

そこで、本日は、マルチタスクが私たちの作業効率や脳や身体にどのような影響を及ぼすかについて解説していきたいと思います。

また、後日投稿予定の「シングルタスク」の記事も併せて読んでいただき、うまく使い分けていただけたら筆者も嬉しく思います。

はじめに

忙しい現代社会、多くの人々がマルチタスクを日常的に実践していると思います。

スマートフォンなどのデバイスが私たちの生活に不可欠になるにつれて、同時に複数の仕事や活動をこなすことが当たり前になってきました。

「歩きスマホ」などの言葉に代表される様に、読者の皆さんもスマートフォン片手に、様々な滑動する機会が増えてきたのではないでしょうか?

しかし、マルチタスクには明らかなデメリットと、脳・身体への悪影響が伴うことが多いことをご存じでしょうか?

これから、マルチタスクのデメリットと脳・身体への悪影響に焦点を当て、なぜ私たちがシングルタスクに集中すべきなのか、その理由を説明していきます。

そして、内容を見ていただく前に、ニック君がマルチタスクに翻弄される小話を読んでいただきたいと思います。

後の説明が理解しやすくなると思うので是非読んでみてくださいね!

小話:マルチタスクに翻弄される男「ニック」の行く末やいかに!

ある日、都会の喧騒の中で、ニック君という若者が忙しい日々を送っていました。

ニック君は仕事、友達との予定、自己研鑽や趣味など、多くのことに取り組む日々を送っており、マルチタスクが彼の生活の一部となっていました。

しかし、それがニック君の悪夢の始まりでした。

ある日、ニック君は仕事の電話会議中に歩きスマホをしながら、同時にメールもチェックしていました。

その結果、電話会議での発言が的外れとなり、相手からの質問にもしどろもどろになってしまい、おまけに電柱に激突してたんこぶができてしまいました。

同僚たちからは、ニック君の集中力の低下に不満の声が上がり、彼のコミュニケーション能力が低下していることが問題となりました。あと笑われました。

さらに、彼は忙しい日々のストレスから不安を感じることが増え、夜になっても仕事のことを考えるために寝つけなくなりました。

ニック君の睡眠負債はたまる一方で、日中は眠くて眠くてゾンビの様になりパフォーマンスにも悪影響を与えました。

マルチタスクによる脳への負担も大きな問題でした。

ニック君は多くの情報に同時にアクセスし、判断を迫られることが多かったため、脳が疲労困憊状態になり、頭がパニック状態になりました。

ある日、ニック君は自分の生活が継続可能ではない状態だと気づき、マルチタスクのデメリットが多くの苦痛をもたらしていることに気づきました。

ニック君は自分の生活を見直し、よりサステナブルな時間管理と仕事の優先順位付けを始めようと決意しました。

また、スマートフォンを歩きながら使うことを控え、一つのことに集中する習慣を身につけました。

時間がたつにつれて、ニック君の集中力は回復し、コミュニケーション能力お化けになり、ストレスと不安とも縁を切ることができました。

また、夜もぐっすり眠ることができ、たまりにたまった睡眠負債も耳をそろえて返済し終えました。

ニック君は健康的でハッピーな生活を取り戻し、友達と楽しい毎日を送れる様になりました。

めでたしめでたし!

マルチタスクのデメリット

さて、前置きが長くなってしまいましたが、マルチタスクのデメリットについてみていきましょう。

デメリット 1: 集中力の分散

マルチタスクを行うと、各タスクへの集中が分散されてしまいます。

その結果、各タスクの質が低下し、ミスや誤解によって作業の正確性が損なわれる可能性が高まります。

また、優先順位の高いタスクへの時間とエネルギーの配分を誤り、重要なタスクの遅れが生じる可能性もあります。

例えば、ニック君の様に仕事中に電話会議を行いながらメールの確認をするとします。

電話会議ではプロジェクトについての重要な議論が行われている中、同時にメールの通知が鳴り、気になってメールを開いてしまいます。

この状況では、電話会議への注意力が分散し、議論の内容に集中できなくなります。

結果として、メールの返信が雑に行われ、誤字脱字や不適切な情報を含むメールが送信される可能性が高まります。

また、電話会議の内容にも誤解が生じ、プロジェクトの進行に遅延が生じる可能性があります。

この例からも、マルチタスクが集中力の分散やタスクの質の低下をもたらす可能性があることが分かります。

デメリット 2: コミュニケーションの問題

マルチタスクを行うと、他の人とのコミュニケーションにおいても問題が発生することがあります。

また、注意が分散されるため、会話や情報の理解に支障をきたすことがあります。

皆さんも会話中の相手がスマホやテレビに気を散らしていたらいい気持ちはしないだろうし、会話の内容が十分伝わっていないと失望してしまいますよね?

デメリット 3: ストレスと不安

同時に多くのことをこなすことは、ストレスと不安を引き起こす可能性があります。

脳は情報の過負荷に対処するためにストレスホルモンを放出し、これが身体へ悪影響をもたらします。

また、ストレスは鍼身への悪影響だけでなく、思考や判断を鈍らせてしまうこともあります。

デメリット 4: 脳への負担

マルチタスクをしている時、脳はタスクの切り替えや情報処理に多くのエネルギーを必要とします。

タスク間の切り替えには時間がかかり、集中力の回復にも時間が必要です。

1度集中が切れたら、元に戻るまでに数十分もの時間を要することが明らかになっています。

このため、マルチタスクを行うと、脳が疲労してしまい作業効率が低下してしまうことがあります。

デメリット 5: 睡眠障害のリスク

マルチタスクを行うと、頭の中で考えごとや仕事の計画などが頭を巡ります。

これにより、リラックスして眠りにつくことが難しくなり、睡眠障害のリスクが高まります。

きっとニック君はこんな思いをしていたのではないでしょうか?
「ああ、あのメールの返信を忘れちゃいけない!」→眠れない…
「明日のプレゼンの準備、まだだなぁ。」→眠れない…
「買い物を忘れないようにメモしなきゃ。」→眠れない…

一口メモ

運転中のスマートフォンの使用は非常に危険です。

運転中のマルチタスクは、信号への反応の遅れ、ハンドルを切るまでの時間の遅延、周囲への注意力の低下を招きます。

多くの場合、周囲の運転手が事故を避けてくれていますが、予測できない出来事や、他の人がスマートフォンを使っている運転手に気付かない場合は別です。

ハンズフリーシステムを使っていても、片手で運転していても、注意力の低下は同様に起こります。

問題なのは、運転中に別のタスクにリソースを割くことそのものです。

運転のみならず、スマートフォンを意識しながらの行動は自己のもとです。

あなたや周囲の人を守るためにも移動中のスマホは封印しましょう。

おわりに

マルチタスクには確かにメリットもありますが、それ以上にそのデメリットと脳・身体への悪影響も考慮すべきだと思います。

オンとオフのバランスを保ちつつ、適切な時に休憩を取り、ストレスを貯めないように身体と脳の健康を守ることが重要です。

また、単一のタスクに集中することで、より効果的に業務を遂行し、ストレスのない健康な生活を実現できるかもしれません。

さらに、筆者が特に気を付けてほしいのは、コミュニケーション中のマルチタスクはNG行動ですよ!ということです。

忙しい現代社会ですが、忙しいからこそ「一つのタスク」に集中して、質の高い時間を作ってみてはいかがでしょうか?

それでは、今日はここで筆をおきます。
今回も読んでいただきありがとうございました!

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