ある日の午後、ヒヨコ三兄弟は町に新しくできたプラネタリウムにやってきました。
入口でチケットを受け取ると、天井の高いドームの中へ案内されます。座席はふかふかで、まるで雲の上に座っているようでした。
「わぁ〜、すごいピヨ!」とヒヨコくんは最初、はしゃいでいました。
ぴもんくんも「おやつは持ち込めないのかなぁ…ピヨ」と、いつもの調子でキョロキョロ。
ひよたくんはというと、胸のスタイをちょこんと直しながら、すでにワクワクが止まりません。
照明がすっと落ち、天井いっぱいに夜空が広がると、ひよたくんの目はまんまるになりました。
「きれい…! まるで本当に宇宙にいるみたいピヨ!」
解説の声とともに流れ出す星座の物語。オリオン座やはくちょう座が浮かび上がり、星がキラキラと瞬きます。
けれど――。
「スピー……ピヨ……」
横を向くと、ヒヨコくんがもう夢の中。
さらにその隣では、ぴもんくんもお腹をぽんぽんさせながら「スピー……お魚……ピヨ」と寝言を言っていました。
ひよたくんは思わず小さな声で「ええっ!? せっかくのプラネタリウムなのに!」とつぶやきます。

でもすぐに、また夜空に目を戻しました。ひよたくんだけは最後まで、解説のお兄さんの話を聞きながら、目をキラキラ輝かせて星空を見つめ続けました。
上映が終わり、明るくなるとヒヨコくんとぴもんくんは大あくび。
「ふぁ〜よく寝たピヨ。あれ? もう終わり?」
「ボク、お魚の夢見てたピヨ〜」
そんなふたりに、ひよたくんはちょっぴり呆れ顔。
「もう! せっかくのプラネタリウムだったのに! でもボク、ちゃんと全部見たピヨ。すごくきれいだったんだよ」
するとヒヨコくんとぴもんくんは顔を見合わせて笑いました。
「じゃあ今度はひよたくんが案内役で、夜空を教えてピヨ!」
「ボクたち、ひよたくん先生に習うピヨ〜」
ひよたくんは少し照れながらも「うん! 任せてピヨ!」と胸を張りました。
こうして、三兄弟のプラネタリウム見学は、ちょっとドタバタしつつも楽しい思い出となったのでした。
