ある日、ヒヨコ三兄弟のヒヨコくん、ぴもんくん、ひよたくんに、一通の招待状が届きました。
封筒を開けてみると、そこには「いちごの国へようこそ!」と書かれています。なんと、三兄弟はいちごの国の王様から「いちご収穫祭」への特別招待を受けたのです!
ワクワクが止まらない三兄弟は、朝からそわそわしながら出発の準備を整えました。
いちごの国へと続く道を歩いていくと、甘い香りに包まれた美しい畑が広がっています。
赤く輝くいちごがたわわに実っており、まるでおとぎ話のような光景が広がっていました。
ヒヨコくんは、さっそく畑の中をてちてち駆け回り、「これがいいピヨ!」と真っ赤で大きないちごを見つけました。
好奇心旺盛な彼は、香りに誘われて鼻をくんくんさせながら、「このいちご、どんな味かな?」と目を輝かせて探検を続けます。
いちごの国の妖精たちが笑顔で見守る中、ヒヨコくんは新しい発見を楽しみました。
一方、ぴもんくんは食いしん坊なので、目の前にあるいちごを見ると我慢ができません。「おいしそうピヨ〜!」と喜び、ふっくらした体をゆすりながらさっそくいちごをガジガジ!
甘酸っぱい果汁が口の中に広がり、「うーん、最高ピヨ!」と大満足。たくさん食べたからいちごの果汁でほっぺがほんのり赤くなっています。
いちごの国の妖精たちも「たくさん食べていってね!」とにこにこしながら応援しています。
そして、三兄弟の中で一番しっかり者のひよたくんは、畑の中をじっくり観察しながら、兄たちが夢中になりすぎて他の植物を踏んでしまわないように気を配ります。「みんな、ちゃんと順番に収穫するピヨよ!」と優しく声をかけ、兄たちをリードするその姿は、まるでいちごの国のナイトのようです。
やがて三兄弟は、それぞれのペースでいちご収穫を満喫しました。小さなかごいっぱいにいちごを摘み、妖精たちも「またいつでも遊びに来てね!」と手を振って見送ってくれます。
日が傾き、帰り道では「いちごの国、また行きたいピヨ!」とヒヨコくんがうれしそうに言いました。ぴもんくんも「おいしいいちごがいっぱいで幸せピヨ!」と頬を赤らめて大満足。ひよたくんも「素敵な収穫ができたピヨね」と微笑みます。
こうして、いちごの国の特別な一日は、ヒヨコ三兄弟にとって忘れられない大切な思い出となりました。
また来年も、いちごの国へ冒険に出かけることを誓い合い、三羽は仲良く家路についたのでした。
いちごの国でのひとときは、三羽の心にずっと残る宝物のような思い出となりました。
※タイトルのイラストは、いちご王国で撮影した記念撮影の写真です。お土産に持たせてもらったイチゴが入った箱を持った3羽の後ろにイチゴのキャラクターが写っており、その背景にはお城や観覧車が描かれています。