[ひよこものがたり]第14話 すやすやピヨちゃんピヨ!

ひよこものがたり

ピヨちゃんは、夜が更けるとどんなに楽しい話をしていても、すぐに「ふわぁ~」とあくびをして、うとうとと寝てしまいます。

ヒヨコくんが「おーい、ピヨちゃん、寝ちゃダメだピヨ!」と肩を軽くつついても、「うん…あとちょっとだけ…ピヨ…」と眠そうに目を閉じてしまいます。

ぴもんくんは「お菓子をあげれば起きるかもピヨ!」と思い、ピヨちゃんの目の前にフィッシュアーモンドを差し出しました。

でもピヨちゃんは、甘い匂いがするのに目を開ける気配もなく、夢の中へ戻ってしまいました。

ひよたくんは、少し考えてから「じゃあ、みんなで面白い話をしてみるのはどうかなピヨ?」と提案します。

そこで、三兄弟で順番に面白いエピソードを話し始めました。

ヒヨコくんは「この前、ぼくが公園でコケた話、聞くピヨ!」と元気に話し、ぴもんくんは「フィッシュアーモンドを3袋一気に食べたら、お腹いっぱいになりすぎたんだピヨ!」と大笑い。

でも、どれもピヨちゃんにはあまり効果がなく、やっぱり夢の中です。

困り果てた三兄弟、最後の手段として、ピヨちゃんの好きなコーヒーの香りを漂わせてみることにしました。

ひよたくんが小さなコーヒーキャンドルを灯して、そっとピヨちゃんの近くに置くと、ふわっとした香りが漂います。

すると、ピヨちゃんの鼻がぴくっと動き、ようやく目が開きました!

「…ん?コーヒーの香り…ピヨ?」と、ピヨちゃんはゆっくり目を覚ましました。

「みんな、ありがとうピヨ。もうちょっとだけ起きて一緒に楽しむピヨ!」と、眠気を少し振り払ったピヨちゃんは、三兄弟とまた楽しく話し始めました。

でも、それも束の間。しばらくすると、またピヨちゃんはふわぁ~と大きなあくびをして、今度こそ本格的に眠ってしまいました。

大きなあくびをしているピヨちゃんピヨ🐤

あくびのイラスト

三兄弟はお互いに顔を見合わせ、「まぁ、ピヨちゃんらしいピヨね」と、微笑みながらピヨちゃんの寝顔を見守りました。

こうして、ピヨちゃんは夢の中で三兄弟の声を聞きながら、ぐっすりと眠り続けたのでした。

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