ある日の夕暮れ、川のほとりを歩いていたすーさんは、空を赤く染めながらつぶやきました。
「今日の麦ジュースも、うまいぞう~」
ジーパンのポケットには、小さなノート。
実はそのノートには、すーさんが今まで飲んだ“麦ジュース”の感想がびっしり書かれていたのです。
「この前のはコクがあったぞう~。こっちは泡がふわふわだったぞう~」
ページをめくるたび、楽しい思い出がよみがえります。
よいちゃんと海辺で乾杯した日。
リンちゃんに「飲みすぎじゃないの?」とツッコまれた日。
ヒヨコ三兄弟に「これってジュースなの?」と首をかしげられた日。
どの思い出にも、必ず“笑い”がありました。
そしてふと思ったのです。
「世界中の麦ジュースを飲んでみたら、どんな味がするんだぞう~?
いろんな人と笑い合えたら、もっと楽しいぞう~!」
そうして、すーさんの胸の中にポッと小さな夢が生まれました。
それが、「世界中の麦ジュースを飲み比べる旅に出て、“笑いの旅本”を出版すること」でした。
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🌍笑いの旅、出発ぞう!
旅のはじまりは、アニマルランドの港町。
よいちゃんが手作りのサンドイッチを渡してくれました。
「道中、ちゃんと食べるのよ~」
「もちろんぞう~! ありがとうぞう~!」
リンちゃんは地図を渡しながら言いました。
「道に迷っても知らないからね!」
「迷うのも旅のうちぞう~!」
そしてヒヨコ三兄弟が声をそろえて叫びました。
「がんばってねピヨー!」
すーさんは大きなリュックを背負い、川の音を背にして旅立ちました。

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🍺最初の国:ドイツぞう!
ドイツでは、大きなジョッキの麦ジュースを前にして大はしゃぎ。
「おお~、泡が山みたいぞう~!」
現地の職人さんにジョークを飛ばして、笑いながら乾杯。
「君の鼻はジョッキより大きいね!」
「そりゃ光栄ぞう~!」
ノートにはこう記されました。
『ドイツの麦ジュースは、まるで笑いの泡。ひと口で心までほぐれるぞう~。』

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🍻次の国:日本ぞう!
日本の小さな町の居酒屋では、大将が一杯注いでくれました。
「ほら、一番いいやつだよ」
すーさんは目を輝かせながらひと口。
「うまいぞう~~~! これ、海の香りがするぞう!」
「いや、それは磯の風が入っただけだよ」
「自然の調味料ぞう~!」
大将も思わず吹き出し、店中が笑いに包まれました。

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🍺南の国:タイぞう!
タイでは氷入りの冷たい麦ジュース。
屋台の人たちと笑いながら乾杯していると、急にスコールが!
みんなびしょ濡れになりながらも、すーさんは笑顔で叫びました。
「飲んで笑って、雨にうたれて、また飲むぞう~!」

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📖そして、“笑いの旅本”
何ヶ月もかけて世界を巡ったすーさんは、ついに帰ってきました。
リュックの中は、笑顔の写真と旅ノートでいっぱい。
ベルちゃんのカフェで開かれた出版パーティー。
タイトルは――
『飲んで笑って、また飲んで笑うぞう~!』
よいちゃんがページをめくりながら微笑みました。
「どの国でも、すーさんらしい笑顔ね~」
リンちゃんはちょっと照れくさそうに言いました。
「…これ、ちょっと泣けるんだけど」
ヒヨコ三兄弟も大はしゃぎ。
「ボクたちも次は旅に出たいピヨー!」
すーさんは麦ジュースを掲げて言いました。
「世界は広いぞう~!
けど、笑いはどこにでもあるぞう~!
飲んで笑って、また飲んで笑うぞう~!」
拍手と笑い声がカフェいっぱいに響き、
その夜、アニマルランドの月はいつもよりもまあるく輝いていました。


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