[ひよこものがたり]第76話 「ピヨちゃんの夢とコーヒー」

ある朝のこと

ベルちゃんのカフェから、ふんわりといい香りが漂ってきました。

その香りに誘われて、ピヨちゃんはトコトコと歩いていきました。

「ん〜……いいにおいピヨ……」

眠たそうな目をこすりながらドアを開けると、店内にはやさしい音楽と、湯気の立つカップたち。

カウンターの向こうでは、ベルちゃんが笑顔でお客さんにコーヒーを渡しています。

「どうぞ、今日のおすすめブレンドです♪」

お客さんは一口飲むと、ほっとしたように目を細めました。

「わあ……なんだか、心があたたかくなるね」

その言葉を聞いたピヨちゃんの胸の奥が、ふわっと温かくなりました。

ベルちゃんが気づいて、やさしく声をかけます。

「ピヨちゃん、よかったら一杯飲んでいく?」

ピヨちゃんはこくんとうなずいて、出されたカップを両手でそっと包みました。

イラストの説明ピヨ。あったかカフェで、ベルちゃんがコーヒーをぽたぽたハンドドリップ中ピョン☕✨ カウンターのこちらでは、ねむねむなピヨちゃんがじーっと見つめてるピヨ…💤 ふんわりやさしい、ほっこり時間ピヨ〜🌼

ふんわり漂う香りは、朝の光みたいにあたたかくて。

一口飲むと、体の中までぽかぽかして、なんだか眠気もやさしく溶けていきました。

「……おいしいピヨ……」

ベルちゃんはにっこり笑いました。

「よかった♪ コーヒーってね、その人の心までやさしくする力があるのよ。」

ピヨちゃんはカップを見つめながら、静かに思いました。

――こんなふうに、誰かの心をほっとさせる一杯を作れたらすてきピヨ。

――わたしも、そんな魔法みたいなコーヒーを淹れられるようになりたいピヨ。

そのとき、ピヨちゃんの中に小さな光がともりました。

「わたし、コーヒーのバリスタになるピヨ!

みんなの“究極の一杯”をつくるピヨ!」

ベルちゃんは目を丸くしてから、やさしく笑いました。

「とってもすてきな夢だね、ピヨちゃん。

ピヨちゃんのつくるコーヒーは、きっと世界でいちばんあたたかい味になるよ。」

ピヨちゃんは少し照れながら、でもうれしそうに笑いました。

眠たがりのピヨちゃんだけど――

その日から、夢に向かって一歩ずつ歩き始めたのです。

イラストの説明ピヨ!カフェでピヨちゃんが、世界一のバリスタになるって決めたピヨ!☕✨ まんまるおめめでケトルをにぎって、やる気いっぱいピヨ〜🔥 あったか夢が、ふんわり広がる一枚ピヨ🌈

※アイキャッチの説明(視覚障害者向けの説明です。)

コーヒーを飲みながら、ぴかーん!とひらめいたピヨちゃんピヨ☕✨

まんまるおめめで夢を思いついて、ほっぺもほんのり赤いピヨ。

「ピヨちゃんの夢とコーヒー」な、あったか絵本イラストピヨ〜📖💕

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