アニマルランドの朝、今日の空はいつもよりどんよりしていました。
「いってくるわね」
ママはそう言って、バッグを持って買い物へ出かけていきました。
……しばらくして。
ぽつり。ぽつり。
外は雨のにおいがしてきました。
「あれ?」
ヒヨコくんが窓の外を見ながら首をかしげました。
「ママ、傘持ってなかったピヨ?」
「ほんとだピヨ」
ぴもんくんはお腹をさすりながら心配そう。

「雨ふったらぬれちゃうピヨ」
「お迎えに行こうピヨ!」
ひよたくんがすぐに言いました。
「この前パパに買ってもらった長靴とポンチョがあるピヨ」
三兄弟は大急ぎで準備をしました。
ヒヨコくんは、赤いポンチョとおそろいの長靴。
ヒヨコパパに
「すごく似合うね」
と言われたのがうれしくて、今日は特にごきげんです。
ぴもんくんは青いポンチョ。
ひよたくんは黄色のポンチョ。
三色のポンチョが並ぶと、まるで小さな信号みたいでした。
「よし、行くピヨ!」
三兄弟は元気よく飛び出しました。
お店の前に着くと――
そこには、ちょうど買い物を終えたママがいました。

「まあ!」
ママはびっくりして、そしてにっこり。
「迎えに来てくれたの?」
その瞬間。
「……あっ」
三兄弟は同時に立ち止まりました。
「か、傘……忘れたピヨ!」
ヒヨコくんが叫びます。
「ほんとだピヨ」
「持ってきてないピヨ……」
三兄弟が顔を見合わせた、その時。
すーっと雲が流れて、空がぱっと明るくなりました。
雨はすっかりやんで、太陽が顔を出したのです。
「晴れてよかったね」
ママは、三兄弟のポンチョを見て、くすっと笑いました。
ヒヨコくんは赤いポンチョをぎゅっと握って、胸を張ります。
「ボク、このポンチョだいすきピヨ!」
ぴもんくんも、ひよたくんも、にこにこ。
傘は忘れたけれど、
気持ちはちゃんと届いていました。
三兄弟のポンチョは、
ママの心を、ぽかぽかに包んでいたのです。
※アイキャッチの説明(視覚障害者用代替テキスト)
ヒヨコくんが赤いポンチョでるんるん歩いてるピヨ!
まんまるおめめでにこにこ、ほっぺもほんのり赤いピヨ。
雨がやんで、おひさまがぴかっと顔を出してるピヨ〜。
「ヒヨコくんと赤いポンチョピヨ!」って元気いっぱい書いてあるピヨ!

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