ヒヨコ三兄弟とベルちゃん、そして新しい仲間のリンちゃんは、今日も森の広場で元気に遊んでいました。
みんなでかくれんぼをしたり、草むらを駆け回ったりして、大笑いが絶えません。
すると、川の向こうからドスンドスンと大きな足音が聞こえてきました。
「あれ、何の音ピヨ?」とヒヨコくんが首をかしげます。
やがて、草むらの間から現れたのは、大きなゾウのすーさんです。すーさんは、いつも穏やかでのんびりした性格で、みんなを和ませるとぼけた雰囲気が特徴です。「みんな、元気そうでなによりだぞう~」と、ゆったりとした声で挨拶しました。
「すーさん!こんにちはピヨ!」と三兄弟は大喜びで駆け寄ります。
ベルちゃんもリンちゃんも、すーさんに会えるのが嬉しくてニコニコです。
「すーさん、今日はどんなお話を聞かせてくれるピヨ?」と、ひよたくんが楽しみに尋ねました。
すーさんは、しばらく考え込んでから、「そうだぞう~、今日は不思議なお話をするぞう~」と、ニコニコしながら話し始めました。
「昔むかし、あるゾウが川を渡ろうとしたら、なんと川の中に虹色のお魚が泳いでいたぞう~。そのお魚はね、笑うときにピカピカ光って、みんなの心を元気にしてくれるんだぞう~」と、すーさんはゆっくりと話します。
「ええっ、虹色のお魚!?そんなお魚がいるピヨ!?」と、ヒヨコくんは目を輝かせました。
ぴもんくんも「そのお魚、もしかしてフィッシュアーモンドをくれるピヨ?」と、さっそく食べ物のことが気になる様子。
「いやいや、そのお魚はフィッシュアーモンドは持っていないぞう~」と、すーさんはクスッと笑います。
「でも、笑うときにピカピカ光るから、それを見た動物たちはみんな幸せな気持ちになったんだぞう~」
「すーさん、面白い話をありがとうピヨ!そのお魚にいつか会ってみたいピヨ!」と、ひよたくんもニコニコしながら感謝しました。
リンちゃんも「すーさんのお話、なんだか心が温かくなるね…」と、恥ずかしそうに微笑みました。
「また今度も面白い話をしてくれるピヨ?」と、ヒヨコ三兄弟とベルちゃんが聞くと、すーさんは「もちろんだぞう~」とニッコリ。「また会ったら、次はもっと面白い話を持ってくるぞう~」と約束してくれました。
こうして、すーさんのお話に心を和ませたヒヨコ三兄弟と仲間たちは、楽しい時間をさらに満喫しました。
※タイトルのイラストは、ゾウのすーさんが不思議な話をしているところです。すーさんは青いジーパンと青いパーカーでキメています。