ある日のこと。
ヒヨコくんは、いつもより元気がありませんでした。
「なんだか毎日つかれるピヨ……」
ぴもんくんが心配そうに聞きました。
「どうしたぴよ?」
「ボクががんばり足りないだけかもしれないピヨ。みんなについていけないピヨ……」
ヒヨコくんはうつむきます。
その話を聞いていたひよたくんは、少し考えてから言いました。
「本当にそうかなピヨ?」
「え?」
「がんばっているのに苦しいなら、自分が悪いと決めつけなくてもいいと思うピヨ」
ヒヨコくんは首をかしげました。
そこでひよたくんは、近くの植木鉢を指さしました。
そこには元気のない花が咲いていました。
「この花が元気がないのは、花が悪いからかなピヨ?」
「ちがうピヨ。お水が足りないのかもしれないピヨ」
「日当たりが合わないのかもしれないぴよ」
ぴもんくんも言いました。
ひよたくんはうなずきます。
「そうだピヨ。環境が合わないだけかもしれないピヨ」
三兄弟は花を日当たりのよい場所へ移し、お水をたっぷりあげました。
すると数日後、花は見違えるほど元気に咲いたのです。
「すごいピヨ!」
ヒヨコくんは目を輝かせました。
ひよたくんは優しく微笑みます。
「場所を変えたから元気になったピヨ」
ヒヨコくんはしばらく花を見つめていました。
そして小さくつぶやきました。
「苦しい場所でずっとがまんするだけが正解じゃないピヨね」
「そうだぴよ〜」
ぴもんくんもうなずきます。
「自分を大切にするためのおひっこしもあるぴよ」
その日からヒヨコくんは、
「自分が悪いのかな」
と思う前に、
「もしかしたら環境が合っていないのかな」
と考えてみることにしました。
すると、少しだけ心が軽くなったのでした。
📝 ことばのおくりもの
環境がつらいのに、
「自分が悪いのかも」と思わなくていい。
我慢し続けることが、
必ずしも正解とは限りません。
環境が合わないなら、
あなたが壊れてしまう前に、
そっと場所を変えてもいいのです。
動くことは逃げではありません。
自分を守るための、
大切な選択なのです。🐥💛
※アイキャッチの説明(視覚障害者用代替テキスト)
ヒヨコくん、ぴもんくん、ひよたくんが、お花さんを見ながらお話しているピヨ🌼🐥🐥🐥
「ここなら元気に咲けるピヨ!」
そんな声が聞こえてきそうな、あったかい一枚だピヨ💛
やさしいおひさまの光の中で、
みんなでお花さんの成長を見守っているピヨ〜✨🌷

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