朝のアニマルランド。
まだ空気が少しひんやりしている広場で、
犬のおまわりさんが待っていました。
背筋がすっと伸びて、胸のバッジが朝日に光っています。
「今日は“守る”ということを体験してもらうワン。」
その言葉に、三兄弟はごくり。
小さな制服を着せてもらい、帽子をかぶる。
ヒヨコくんは鏡を見て胸を張りました。
「かっこいいピヨ…当たり前ピヨ!」
でも、ぴもんくんは帽子が少し大きくて、目が半分隠れています。
「前が見えないピヨ…」
ひよたくんはそっと直してあげました。
「仲間は助け合うピヨ。」
犬のおまわりさんが静かに言います。
「まずは敬礼からだワン。」
三兄弟は羽を上げる。
🐥🐥🐥
ピシッ――。
小さいけれど、真剣そのもの。
犬のおまわりさんは微笑みました。
「いい目だワン。」
🚦 第一の任務 ― 横断歩道
通りには、風が少し強く吹いていました。
「立つだけじゃだめだワン。
“見る”ことが大事だワン。」
ヒヨコくんは真剣に左右を見る。
(もし誰かが急いでたらどうするピヨ?)
ぴもんくんは風で帽子が揺れるのを押さえながら、
(ボクがふらふらしてたら危ないピヨ…)
ひよたくんは足元まで確認します。
「小さな子がいたら、もっと低い目線で見るピヨ。」
その時――
ゆっさ、ゆっさ、と大きな影。
すーさんがやってきました。
「ボクも安全確認するぞう!」
なぜか両手に旗。
しかも赤と青。
「どっち振ればいいぞう?」
三兄弟、同時に叫びます。
「赤ピヨ!」
すーさんは勢いよく振りすぎて、自分でくるっと回転。
よろける。
犬のおまわりさんが静かに支えます。
「まずは落ち着くワン。」
ヒヨコくんは、その姿を見て気づきます。
(守るって、目立つことじゃないピヨ。)
静かに、でも確実に立つこと。
それが大事なんだと。

🍂 第二の任務 ― 風の日の落とし物
強い風が吹き、何かが転がってきました。
小さなポーチ。
ぴもんくんがとっさに飛びつきます。
「飛んでいくピヨ!」
でも風は強い。
体が持っていかれそうになります。
その時、ヒヨコくんが後ろから支え、
ひよたくんがポーチを押さえました。
三羽でぎゅっと踏ん張る。
犬のおまわりさんが言います。
「守るとは、一人で抱えることじゃないワン。」
ぴもんくんは息を切らしながら言いました。
「ボク一羽じゃ無理だったピヨ…」
ヒヨコくんが笑います。
「三羽だからできたピヨ!」
その横で、すーさんもポーチを押さえようとして――
自分のズボンのポケットを押さえていました。
「ボクの麦ジュースが飛びそうだったぞう!」
一瞬、空気がゆるむ。
でもその“ゆるみ”で、みんなの緊張がほどけました。
犬のおまわりさんが小さくうなずきます。
(あれも大事な役目だワン。)
🌅 最後の教え
夕方。
一日が終わります。
犬のおまわりさんが聞きました。
「今日、何を学んだワン?」
ヒヨコくん。
「守るって、かっこつけることじゃないピヨ。」
ぴもんくん。
「こわい時もあるけど、仲間がいると踏ん張れるピヨ。」
ひよたくん。
「見ること、待つこと、支えることが大事ピヨ。」
犬のおまわりさんは、ゆっくり敬礼しました。
三兄弟も――
🐥🐥🐥
ピシッ!!!
その横で、すーさんも敬礼。
でも足がしびれていて、
「動けないぞう〜!」
三兄弟が今度はすーさんを支えます。
ひよたくんが言いました。
「守られる人も、守る人ピヨ。」
夕日が、みんなを同じ色に染めました。
※アイキャッチの説明(視覚障害者用代替テキスト)
🐥🚓🌸
「ピシッとけいれいピヨ〜!」
「きょうはヒヨコ三兄弟の1日おまわりさんピヨ〜!」
ヒヨコくんは赤いスカーフをつけて、やる気まんまんピヨ✨
ぴもんくんはおさかなポーチをゆらゆらさせながら、りっぱにけいれいしてるピヨ🐟💛
ひよたくんはピンクのスタイをつけて、ちょっぴりきんちょうしながらもがんばってるピヨ📚🌷
やさしいおまわりさんワンちゃんといっしょに、みんなでなかよくけいれいピヨ〜!🐶🚓
うしろでは、すーさんもこっそりみまもってるピヨ〜🐘✨
「みんながあんしんしてすごせますようにピヨ〜!」🌸💛🐥🐥🐥

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