ある晴れた午後。
ヒヨコ三兄弟のおうちの庭には、なんだかいいにおいが広がっていました。
今日は――
みんなでたこパ(たこやきパーティ)の日!
「いっぱい焼くピヨー!!」
ヒヨコくんが元気よく声をあげます。
「ボク、本で予習してきたピヨ。焼き加減は任せてピヨ」
ひよたくんは、いつものように本を片手にやる気満々。
「ぼくは…ひっくり返す係がいいピヨ…」
ぴもんくんは、ちょっとドキドキしながらも楽しそうです。
そこへ、次々とお友達がやってきました。
――――――――――
まずやってきたのは、ベルちゃん。
「ふふっ、これ持ってきたの♪」
カゴの中には、なんとチーズとバジル!
「おしゃれピヨ〜!!」
ヒヨコくんは目をキラキラさせます。
次に、ぴょこぴょこやってきたエルちゃん。
「ポテト持ってきたよー!」
細く切られたポテトがたっぷり。
「それ絶対おいしいピヨ…」
ぴもんくんのおなかがぐぅ〜っと鳴りました。
そして、のっしのっしとやってきたのは、すーさん。
「今日は特別に、ウインナーを持ってきたぞう〜!」
袋いっぱいのウインナーに、みんな大歓声。
「それ、間違いないピヨ!」


――――――――――
よいちゃんは、にこにこと優しく微笑みながら登場。
「みんなで楽しめるようにね、コーンとマヨネーズを持ってきたよ」
「やさしさのかたまりピヨ…!」
ひよたくんがしみじみ言いました。
リンちゃんは、少し恥ずかしそうにしながらも――
「その…えびを持ってきました」
「えび!?高級ピヨ!」
ヒヨコくん、大興奮。

最後に、小さなあくびをしながらピヨちゃんがやってきました。
「コーヒーに合うように…チョコ…」
「たこやきにチョコ!?」
みんな一瞬びっくり。
でもピヨちゃんは静かに言いました。
「…デザート枠」
「なるほどピヨ〜!」

――――――――――
さあ、いよいよたこパ開始!
ジュウゥゥゥ…と生地が焼ける音。
くるくる、ころころと丸くしていくヒヨコ三兄弟。
「チーズ入れすぎたピヨ〜!」
「ポテトこぼれたピヨ〜!」
「形が四角ピヨ…!」
わちゃわちゃしながらも、どんどん焼きあがっていきます。
――――――――――
最初にできたのは、王道のタコ焼き。
「いただきますピヨ!」
ヒヨコくんが待ちきれずに、ひとつパクリ。
「……あっついピヨォォ!!」
口をぱくぱくさせながら、ぴょんぴょん飛び跳ねます。
「ふーっ、ふーっするピヨ!」
ひよたくんが慌てて言います。
「はふ…はふ…」
ヒヨコくんは一生懸命息を吹きかけながら、もう一口。
「はふっ……おいしいピヨ〜!!」
――――――――――
それを見て、ぴもんくんも挑戦。
「ぼくも食べるピヨ…」
そーっと口に入れて――
「……はふっ!?あついピヨ〜…」
ほっぺをふくらませながら、じっと我慢。
「無理しちゃダメだぞう〜!」
すーさんが大笑い。
――――――――――
ひよたくんは少し冷静に、ふーっと息を吹きかけてから。
「はふ…ちょうどいいピヨ。中がとろとろでおいしいピヨ」
三兄弟のはふはふな様子に、みんな思わず笑顔になります。
「ふふっ、かわいいね」
ベルちゃんがやさしく微笑みます。
「見てるだけであったかいぞう〜」
すーさんものんびり。
よいちゃんも、そっと頷きました。
「こういう時間っていいね」
――――――――――
そのあとは、いろんな具材のたこ焼きが次々と登場。
チーズバジルはおしゃれな味で、
「お店みたいピヨ」
ウインナー入りは、じゅわっと肉汁が広がり、
「これは最強ぞう〜!」
ポテト入りはホクホクで大人気。
「これ好きピヨ〜!」
コーンマヨはやさしい甘さで、
「ほっとする味ピヨ」
えびはぷりぷりで、みんなびっくり。
「贅沢ピヨ!」
――――――――――
そして最後に…
「…これ」
ピヨちゃんがそっと差し出した、チョコたこやき。
恐る恐る食べてみると――
「……あまくておいしいピヨ!!」
「デザートに最高ぞう〜!」
「これはありピヨ!」
ピヨちゃん、ちょっとだけ嬉しそうに目を細めました。
――――――――――
気づけば、空はオレンジ色。
お腹も心もぽかぽかで、みんなはごろんと寝転びました。
「いろんな具があると、楽しいピヨね」
ひよたくんがぽつり。
すると、よいちゃんが優しく言いました。
「みんな違うから、こんなに楽しいんだよ」
リンちゃんも静かにうなずきます。
「同じじゃなくて、いいんですね」
すーさんは笑いながら――
「全部混ざると最強だぞう〜!」
――――――――――
ヒヨコくんは、はふはふと息を吹きながら言いました。
「はふはふっ、熱いのも、楽しいピヨ!」
ぴもんくんも、ほっぺを押さえながら――
「はふ…でも、おいしいピヨ…」
ひよたくんはうなずきます。
「あっちっちピヨ!でもちょっと大変な方が、思い出に残るピヨ」
「またやるピヨ!今度はもっとすごい具で!」
「ぼくは…デザート担当ピヨ…」
「ボクは研究するピヨ」
みんなの笑い声が、やさしく広がっていきます。


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