認知の歪みシリーズ②:完璧主義について

考え方

完璧主義は、多くの人々が抱える認知の歪みの一つです。

完璧主義は、自分や他人に対して極度の完璧さを求める傾向があり、その結果として、ストレスや不安を引き起こすことがあります。

本記事では、完璧主義の特徴やその影響、そして向き合うための方法について探っていきます!

完璧主義とは?

完璧主義とは、物事や自己評価に対して、非現実的に高い基準を持つことを指します。

完璧主義者は、自分や他人に対して「何もかもが完璧でなければならない」「失敗は許されない」という信念を持ちます。

例えば、仕事や学業の成績は常にトップクラスでなければ意味がないとか、趣味や芸術においても完璧でなければならないと言った考え方です。

しかし、完璧な存在と言う非現実的な基準を当てはめ続けていると、理想と現実の間にズレが生じてしまい、過度のストレスやプレッシャー、自分や他者を責める気持ちに支配されてしまうようになります。

完璧主義が及ぼす影響

先ほども述べましたが、完璧主義は、精神面に多大な影響を及ぼすことが知られています。
以下に、その影響を記していきます。

ストレスと不安

完璧主義者は、自分が設定した高い基準を満たすために常にプレッシャーを感じています。

そのため、慢性的にストレスや不安を感じており、結果として心身の不調を引き起こす可能性があります。

自己肯定感の低下

完璧主義者は、自分自身の高い理想に近づくことが難しいと感じるため、自己評価が低下する可能性があります。

そして、一度でも目標を達成できなかった場合も、「今までしたことも全部無駄になってしまった。」などと自分を責める傾向が強くなります。

人間関係への影響

完璧主義者は他人に対しても同様の厳しい基準を持ちがちです。

これが原因で、人間関係においても対立や過度なプレッシャーが生じる可能性があります。

自身のパートナーや職場の部下などに過度のプレッシャーをかけてハラスメントとして受け取られる可能性もあります。

完璧主義に対処する方法

完璧主義に苦しんでいる場合、以下の方法を試してみることで、認知の歪みを緩和することができるかもしれません。

現実的な目標の設定

評価基準や目標を、達成可能なものに設定し、段階的に成長していくことを試してみましょう。

失敗を許容する

失敗は成長のチャンスです。

失敗を糧にして大きく成長を遂げてきた人たちは世の中にたくさんいます。

完璧さを求めるあまり、失敗を避けることは逆に成長を妨げることになります。

進んで失敗しに行きましょう。

失敗に対して悪い印象ばかり持ってしまう人は、ニック流ライフハック⑫:失敗のとらえ方をお読みください。

柔軟な思考を鍛える

全てが完璧でなくても、良い結果を得ることができるという柔軟な思考を養うことが大切です。

完璧じゃなくても、自分自身の努力を認めてほめてあげましょう。

最後に

より成長しよう!より良いものに仕上げよう!という気持ちはとても大切なことです。

しかし、完璧を追求し続けるがあまり、自身の心身に不調が出てはそれこそ本末転倒です。

また、人間関係に支障が出てしまうと、コミュニティー内での幸福感も低下してしまって人生が楽しくなくなってしまいます。

大切なのは自分が成長し、学び続ける姿勢です。完璧さにこだわるのではなく、前進することに焦点を当てて行動してみませんか?

それでは、今日はここまでです。

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