ある日のアニマルランド。
今日は、みんなが集会所に集まって避難訓練をする日です。
ヒヨコ三兄弟も、ヒヨコママと一緒にやってきました。
「今日は避難訓練を始めます!」
スタッフさんが声をかけると、ヒヨコくんの目がキラキラ!
「避難訓練ピヨ!? なんだかワクワクするピヨ!」
ぴょんぴょん飛び跳ねながら、
「ボク、一番に外まで行くピヨー!」
と元気いっぱい。
すると、ひよたくんがあわてて前に出ました。
「ヒヨコくん、それはダメピヨ!」
「えっ!?」
「避難訓練は競争じゃないピヨ。大事なのは『おはしも』を守ることピヨ。」
ヒヨコくんは首をかしげます。
「おはしも?」
ひよたくんは小さな羽を一本ずつ広げながら説明しました。
「おは『押さない』ピヨ。」
「押すと、お友だちが転んじゃうかもしれないピヨ。」
「はは『走らない』ピヨ。」
「急いで走ると、自分も転んで危ないピヨ。」
「しは『しゃべらない』ピヨ。」
「スタッフさんのお話をよく聞くために、静かにするピヨ。」
「そしてもは『戻らない』ピヨ。」
「忘れ物があっても、自分だけ戻ったら危ないピヨ。」
その話を聞いていたぴもんくんは、目をまんまるにしました。
「ほえ〜……そういう意味だったんだぴよ。」
「ぼく、『おはしも』って、おいしいおやつの名前かと思ってたぴよ。」
みんなが思わずクスッと笑います。
ヒヨコくんも「なるほど!」と大きくうなずきました。
「一番になることより、みんなで安全に避難することが大事なんだピヨ!」
いよいよ避難訓練が始まりました。
ヒヨコくんは走りたくなる気持ちをぐっとこらえて、落ち着いて歩きます。
ぴもんくんは静かに前のお友だちについていきます。
ひよたくんは後ろのみんなを見ながら、
「ゆっくりで大丈夫ピヨ。」
と優しく声をかけました。
無事に外へ避難すると、スタッフさんは笑顔で拍手しました。
「みんな、とっても上手に避難できました!」
ヒヨコ三兄弟は顔を見合わせて、にっこり。
「『おはしも』、ちゃんとできたピヨ!」

Comments are closed