ある日、ヒヨコ三兄弟とウサギのベルちゃんは、森の広場でかくれんぼを楽しんでいました。
「見つけたピヨ!」「あー、ベルちゃんがそこに隠れてたピヨ!」と、みんな笑い声が絶えません。
そんな楽しい時間を見つめているパンダのリンちゃんがいました。でも、リンちゃんはとっても恥ずかしがり屋で、みんなに声をかける勇気がありません。
木の陰からそっと様子を見ては、「楽しそう…でも、どうしよう…」と、うつむいてしまいます。
その様子に気づいたひよたくんが、「あっ、リンちゃんが見てるピヨ」と優しく微笑みました。
ヒヨコくんも「リンちゃんも一緒に遊びたいのかもピヨ!」とニコニコ。
そこで、ベルちゃんがふわっと走り寄り、「リンちゃん、一緒に遊ぼうよ!」と優しく声をかけました。
リンちゃんは一瞬びっくりして、もじもじしながら顔を真っ赤にしますが、ベルちゃんの笑顔に安心して、少しずつ木の陰から出てきました。
ぴもんくんも「リンちゃん、一緒に遊ぶと楽しいピヨ!おいしいフィッシュアーモンドもあるピヨ!」と、得意げにお菓子を差し出します。
リンちゃんはその優しさにほっとして、「ありがとう…遊んでみたいな…」と小さな声で答えました。
そして、リンちゃんもかくれんぼに加わり、ヒヨコ三兄弟とベルちゃんと一緒に楽しい時間を過ごしました。
最初は恥ずかしがっていたリンちゃんも、みんなの優しさに少しずつ緊張が解け、次第に笑顔が増えていきました。
「リンちゃん、また一緒に遊ぶピヨ!」と、ヒヨコ三兄弟が声をそろえて約束すると、リンちゃんも「うん!また遊びにくるね!」と笑顔で答え、みんなで仲良く手を振り合いました。
リンちゃんがお家に帰ると、パパとママが笑顔で迎えてくれました。
パパが「リン、今日はどんなことをして遊んだの?」と尋ねると、リンちゃんは少し照れながらも、嬉しそうに話し始めました。
「今日は、ヒヨコ三兄弟とベルちゃんと一緒に、かくれんぼをしたの…最初はすごく緊張したけど、みんなが優しくしてくれて…」
リンちゃんの話を聞いて、ママは微笑みながら「リンちゃん、素敵なお友達ができたのね」と頷きました。
リンちゃんは小さな手を握りしめて、「うん!みんなすごく優しかったの。ぴもんくんはフィッシュアーモンドをくれたし、ベルちゃんは一緒に遊ぼうって言ってくれたの!」と、目を輝かせながら続けました。
「それに、ひよたくんもリンを見つけてくれて…ヒヨコくんも声をかけてくれて、すごくうれしかったの」と、リンちゃんは満面の笑みを浮かべました。
パパはそんなリンちゃんの様子を見て、「リン、今日は本当に楽しかったんだね。これからも自分から声をかけて、たくさんのお友達と遊べるといいね」と優しく声をかけました。
リンちゃんは少し恥ずかしそうにしながらも、「うん!またみんなと遊びたいな…」と答えました。
そしてリンちゃんは、その夜、みんなとの楽しい時間を思い出しながら、パパとママの愛情に包まれて、安心した気持ちで眠りにつきました。
※タイトルのイラストは、恥ずかしくて木の後ろに隠れているけど、気が細すぎて丸見えになってしまっているパンダのリンちゃんです。