やさしい朝のひかりが、アニマルランドの草原を包んでいました。
ヒヨコくん、ぴもんくん、ひよたくんは、小さな丘のてっぺんで何をして遊ぶか相談しています。
「今日はボクが考えた新しい遊びをやるピヨ!」
ヒヨコくんが胸を張ると、ぴもんくんはうんうんとうなずき、ひよたくんはニコニコしながら空を見上げました。
でも、その様子を見ていた大人たちは心配になってしまいました。
「危なくないかしら」「失敗したらどうするの」「ちゃんと決めた通りにやってね」
気づけば、遊び方も、順番も、時間も、ぜんぶ決められてしまいました。
ヒヨコたちは言われた通りに動きます。
間違えないように、怒られないように。
けれど、不思議なことに、さっきまでキラキラしていた目は、少しずつ元気をなくしていきました。
「なんだか…楽しくないピヨ」
ぽつりと、ぴもんくんが言いました。
ひよたくんも、小さくうなずきます。
そのとき、ヒヨコママがそっと近づいてきました。
三羽の様子を見て、しばらく何も言わず、ただ一緒にしゃがみます。
「あなたたち、どうしたいの?」
その一言に、ヒヨコたちははっとしました。
「失敗してもいいから、やってみたいピヨ」
「自分たちで考えたいピヨ」
ヒヨコママは、にっこり笑いました。
「そう。あなたたちなら大丈夫。ママは信じてるよ」
大人たちは少し驚きましたが、ヒヨコママの言葉にうなずき、一歩下がりました。
するとどうでしょう。
ヒヨコたちは転んだり、間違えたりしながらも、声をあげて笑い、助け合い、また立ち上がりました。
その姿は、さっきよりずっとたくましく、のびのびしていました。
夕方。
遊び終えた三羽は、少し誇らしげです。
「失敗したけど、楽しかったピヨ!」
「自分で決めたから、ちゃんと覚えてるピヨ」
ヒヨコママは、その言葉を聞いて、胸の奥があたたかくなりました。
守ることより、管理することより、
信じて見守ることの大切さを、改めて感じたのです。
📝ことばのおくりもの
信頼の反対は、放任ではなく「管理」。
管理は安心を与えるようでいて、心の芽を小さくしてしまうことがあります。
子どもに本当に必要なのは、完璧な道筋ではなく、
「あなたなら大丈夫」と信じてもらえるまなざし。
ありのままを愛し、信頼を示すことが、
その子が自分の足で歩き出す力になります。
※アイキャッチの説明(視覚障害者用代替テキスト)
やわらかな朝の光が差し込む丘で、ヒヨコ三兄弟とヒヨコママが笑顔で見つめ合っています。周りには動物たちが優しく見守り、上部には「信じて見守るひかり」のタイトルが描かれた、愛情とぬくもりが伝わる絵本風のイラストです。

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