ある晴れた日の午後。
やわらかい風がふく野原で、ヒヨコ三兄弟はハードルを並べていました。
「今日はハードルとび大会ピヨ!」
ヒヨコくんが元気いっぱいに宣言します。
「いっぱい跳んだらおなかすくピヨ〜!」
ぴもんくんはすでに食べることを考えています。
ひよたくんは静かにうなずきました。
「いい運動になるピヨ。フォームも意識するピヨ」
🏃♂️ハードルとび大会スタート!
――そしてスタート。
「よーい、どんピヨ!」
ぴょん!
ぴょん!
ぴょーん!
低いハードルは三人とも軽やかにクリア。
「簡単ピヨ!」
ヒヨコくんは得意げです。
次は少し高めのハードル。
ぴょん!
ぴょん!
ヒヨコくんとひよたくんはスムーズにクリア。
でも――
「むむっ……ピヨ……」
ぴもんくんはおなかがつかえそうになり、着地がちょっとドスン。
「今、重力強めだったピヨ?」
ひよたくんが冷静にツッコミます。
「気のせいピヨ!」
ぴもんくんはそっとおなかを引っ込めました。
⬆️どんどん高くなるハードル
さらに高さアップ。
ぴょん!
ぴょん!
「いい感じピヨ!」
「リズムが大事ピヨ!」
だんだん息も上がってきます。
そして――
最後に現れたのは、一番高いハードル。
「これがラストピヨ……!」
ヒヨコくんはじっと見つめます。
「いけるピヨ。勢いをつければ……」
ひよたくんが分析します。
ぴもんくんは見上げて、ぽつり。
「……高いピヨ」
🐥ヒヨコくん、挑戦!
ヒヨコくんが前に出ました。
「ボクがいくピヨ!」
ぐっと地面を踏みしめて――
「いくピヨーーー!!」
ぴょーーーーーん……
(とんでる……! いける……!)
――コツン!
「あいたたたピヨ〜!!」
ハードルにぶつかって、ころんと転んでしまいました。
「大丈夫ピヨ!?」
ひよたくんが駆け寄ります。
ヒヨコくんは少し悔しそうに立ち上がりました。
「くやしいピヨ……あとちょっとだったのに……」
🐥ぴもんくんの作戦
その様子を見て、ぴもんくんはハードルを見上げます。
上を見る。
横を見る。
そして――下を見る。
「うーん……」
少し考えて、またおなかを見る。
「跳ぶべきか……でもこれは……」
しばらく悩んだあと――
すっ……
ぴもんくんは、何食わぬ顔でハードルの下をくぐりました。
「はい、ゴールピヨ」
一瞬、風が止まったような沈黙。
「……ピヨ?」
ヒヨコくんが固まります。
「いやいやいやピヨ!?」
ひよたくんがすかさず叫びました。
「それ“とんで”ないピヨ!!」
ぴもんくんは、ちょっと照れながらもじもじ。
「なにピヨ? くぐるのにちょうどいい高さだったピヨ」
「ちょうどいいの基準がおかしいピヨ!」
ヒヨコくんがツッコミます。
「競技としては完全にアウトピヨ」
ぴもんくんは小さく反論。
「誰もそんなルール作ってないピヨ?」
三人は顔を見合わせて――
ぷっ。
「……あははははピヨ!」
✨ひよたくんのお手本
そして、ひよたくんが一歩前に出ました。
「ボクもとんで見せるピヨ」
ひよたくんは、そっとピンクのスタイをひるがえします。
風を受けて、まるでマントのようにふわりと広がりました。
「……いくピヨ」
静かに助走をつけて――
タッ。
ぴょん――――っ!!
スタイがふわりと舞い、
ひよたくんの体は軽やかに空を切ります。
すっ……
音もなく、美しく着地。
見事にハードルを飛び越えました。
一瞬の静寂。
「……かっこよすぎるピヨ!!」
ヒヨコくんが目をキラキラさせます。
「今のは反則レベルピヨ……!」
ぴもんくんもぽかん。
ひよたくんは、少しだけ照れながら言いました。
「基本に忠実に跳んでみたピヨ」
🌈もう一度、挑戦!
ヒヨコくんはぐっと拳をにぎります。
「ボクももう一回やるピヨ!」
ぴもんくんも元気よく。
「ボクも次は……できれば跳ぶピヨ!」
三人はもう一度スタートラインに立ちました。
さっきよりも少しだけ前を向いて――
野原には、また楽しそうな声がひびいていきました。
🖼️アイキャッチの代替テキスト
青空の下、ヒヨコ三兄弟が野原でハードル跳びをしています。
中央のヒヨコくんは赤いスカーフを巻き、大きくジャンプしています。左のぴもんくんは青い魚のポーチ、右のひよたくんはピンクの水玉模様のよだれかけをつけています。
3羽とも両翼を広げ、楽しそうにハードルを飛び越えています。周囲には緑の草原や木々が広がっています。
上部には、「お空に向かってジャンプピヨ!」と書かれています。
🐥🌿☀️

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