ある日のこと。
ヒヨコ三兄弟は、野原で遊んでいました。
ヒヨコくんが石を積んで遊んでいると、ぴもんくんが「その積み方だと崩れちゃうピヨ」と声をかけました。
するとヒヨコくんは少しムッとして、
「ボクはこうしたいんだピヨ! 余計なこと言わないでピヨ!」と怒ってしまいました。
その横でひよたくんは、心配そうに見つめていました。
「ヒヨコくん、ぴもんくんは怒ってるんじゃなくて、壊れてケガしないようにって言ってるんだピヨ」
けれどヒヨコくんは、まだ顔をぷくっとふくらませています。
そこへピヨちゃんが近づいてきました。
「ヒヨコくん、自分のやりたい気持ちも大事。でもね、注意してくれる言葉は、敵じゃなくて“味方”のサインなのよ、ピヨ」
その言葉にヒヨコくんはハッとしました。
「ボク、敵みたいに思っちゃってたピヨ……。ぴもんくん、ごめんピヨ」
「いいんだピヨ! 一緒に工夫して、もっと高い塔を作ろうピヨ!」
三兄弟は力を合わせて石を積み直し、崩れない立派な塔を作りあげました。
ヒヨコくんは心の中で思いました。
「耳に痛いことを敵にするんじゃなくて、味方の言葉として受けとめようピヨ」
📝ことばのおくりもの
注意や助言は、ときに耳に痛いものです。
しかし、それを「自分を傷つける敵」と決めつけてしまえば、ほんとうの成長の道を見失ってしまいます。
社会という広い野原を歩むためにこそ、耳に届く声を味方として受けとめることが大切です。
