[ひよこものがたり]言葉の贈り物編第27話「嵐の夜のひかり」

ひよこものがたり

その夜、アニマルランドに大きな嵐がやってきました。

風が森の木々を揺らし、雨がトントンと窓を叩きます。

ヒヨコくんは、おうちの中で毛布にくるまりながら外を見つめていました。

「こわいピヨ……。早く朝にならないピヨ……?」

すると、ドアの向こうから小さな声が聞こえました。

「ヒヨコくん、起きてるピヨ?」

ぴもんくんとひよたくん、そしてピヨちゃんがランタンを持って立っていました。

「嵐、こわくて眠れなくて……。みんなで一緒にいたら、少し安心できるかなって思って……ピヨ」

ピヨちゃんの言葉に、ヒヨコくんの胸がじんわり温かくなりました。

みんなは毛布を広げて輪になり、ぴもんくんが持ってきたフィッシュアーモンドをポリポリ食べながら、いろんな話をしました。

「この雨の音、リズムみたいだねピヨ」

「ほんとだピヨ、ダンスできそうピヨ!」

笑い声が部屋に響き、ランタンの光がやわらかく揺れます。

いつのまにか、こわかったはずの夜が少しずつ静かに、やさしく感じられるようになりました。

窓の外では、雨が止み、雲の切れ間から星がひとつ、のぞいています。

ヒヨコくんは小さくつぶやきました。

「独りで耐える必要なんて、なかったんだピヨ……。灯りは、こうしてみんなと語り合うたびに、ふえていくんだピヨね」

そしてその星は、まるで仲間たちの声をうけとめるように、キラリと光りました。

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📝 ことばのおくりもの

困難な夜や心が曇るとき、無理にひとりで頑張らなくても大丈夫。

だれかに想いを話すことで、心の中に小さな灯がともります。

その灯は、語り合う声の数だけ増えていき、

やがて嵐を照らすやさしい光になります。

※アイキャッチの説明。

嵐の夜、ランタンのひかりに包まれて

ヒヨコくんたちが毛布でぎゅっと集まってるピヨ。

雨の音もこわくなくなって、

みんなの笑顔があったかい灯りになるピヨ〜✨

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