その夜、アニマルランドに大きな嵐がやってきました。
風が森の木々を揺らし、雨がトントンと窓を叩きます。
ヒヨコくんは、おうちの中で毛布にくるまりながら外を見つめていました。
「こわいピヨ……。早く朝にならないピヨ……?」
すると、ドアの向こうから小さな声が聞こえました。
「ヒヨコくん、起きてるピヨ?」
ぴもんくんとひよたくん、そしてピヨちゃんがランタンを持って立っていました。
「嵐、こわくて眠れなくて……。みんなで一緒にいたら、少し安心できるかなって思って……ピヨ」
ピヨちゃんの言葉に、ヒヨコくんの胸がじんわり温かくなりました。
みんなは毛布を広げて輪になり、ぴもんくんが持ってきたフィッシュアーモンドをポリポリ食べながら、いろんな話をしました。
「この雨の音、リズムみたいだねピヨ」
「ほんとだピヨ、ダンスできそうピヨ!」
笑い声が部屋に響き、ランタンの光がやわらかく揺れます。
いつのまにか、こわかったはずの夜が少しずつ静かに、やさしく感じられるようになりました。
窓の外では、雨が止み、雲の切れ間から星がひとつ、のぞいています。
ヒヨコくんは小さくつぶやきました。
「独りで耐える必要なんて、なかったんだピヨ……。灯りは、こうしてみんなと語り合うたびに、ふえていくんだピヨね」
そしてその星は、まるで仲間たちの声をうけとめるように、キラリと光りました。
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📝 ことばのおくりもの
困難な夜や心が曇るとき、無理にひとりで頑張らなくても大丈夫。
だれかに想いを話すことで、心の中に小さな灯がともります。
その灯は、語り合う声の数だけ増えていき、
やがて嵐を照らすやさしい光になります。
※アイキャッチの説明。
嵐の夜、ランタンのひかりに包まれて
ヒヨコくんたちが毛布でぎゅっと集まってるピヨ。
雨の音もこわくなくなって、
みんなの笑顔があったかい灯りになるピヨ〜✨
