認知の歪みシリーズ③:「一般化のしすぎについて

考え方

読者の皆さんこんにちは。

今回の記事では、認知のゆがみの一つである「一般化のし過ぎ」という思考の落とし穴についてお話ししたいと思います。

一般化のし過ぎとは?

一般化のし過ぎとは、特定の情報や経験から共通の特徴を抽出し、それを広い範囲に適用することを指します。

これによって、複数の状況や事例を簡略化して捉えることができますが、本来の文脈や細かいニュアンスが見落とされ、誤解や誤った結論が生じる可能性があります。

一般化のし過ぎの例

より分かりやすいように、以下に一般化のし過ぎの例を挙げていきます。

個別の出来事からの一般化

ある人が一度失敗した経験を通じて、「私は何をやってもダメだ」と思い込んでしまうことがあります。

この場合、たまたま起きた個別の出来事から、自己評価を一般化し過ぎています。

一度失敗したからと言って、今後失敗し続けるなんてことはないはずですよね?

他者への一般化

ある特定の人とトラブルがあった後、「みんな私を嫌っているに違いない」と思い込んでしまうことがあります。

このように、限られた経験から全体の人々に対する一般的な結論を導くことがあります。

学校や社内の一人と険悪になったからと言って、他の全員に嫌われるなんてことは考えにくいですよね。

過去のパターンの一般化

過去に失敗した経験から、同じような状況が現れるたびに「また失敗するだろう」と予測することがあります。

これによって、新たな機会や状況を過去のパターンに基づいて判断してしまうことがあります。

極端な一般化

特定のジャンルの映画や料理が好きでない場合、そのジャンル全体を嫌いだと一般化することがあります。

これによって、そのジャンルに隠れた多様性や楽しみが見落とされてしまいます。

このように、一度や二度起こっただけの失敗・悪い出来事を常に当然のごとく起きる事だと思い込み、「いつも」とか「全て」とか「絶対」というような意味を含む言葉を多用する思考パターンが一般化のし過ぎの人の特徴です。

なぜ一般化のし過ぎが問題となるのか?

一般化のし過ぎは、現実の複雑さや多様性を無視してしまい、誤った予測や判断を生む可能性があります。

私たちは情報を効率的に処理しようとする傾向があり、その過程で大切な情報や個別の違いを見逃してしまうことがあります。

このことが、意思決定や認識に影響を及ぼし、非常に短絡的な考えに陥り、時にはレッテル張りや偏見を作り出すのです。

一般化のし過ぎを避ける方法

一般化のし過ぎを避けるためには、以下の方法が役立ちます。

意識的な自己観察

自分自身を意識して観察し、一般化のし過ぎが起きていないかに気づくよう心がけましょう。

情報や状況が異なる場合にも、同じ結論や判断を下すことは避けるべきです。

具体的な情報の収集

新しい状況や人物に対しては、具体的な情報を収集し、個別の特徴や違いを理解することが重要です。

柔軟な思考を持つ

物事をすぐに一般化せず、状況に合わせて柔軟な思考を持つことで、より正確な判断ができるようになります。

まとめ

本記事では、認知の歪みの一つである「一般化のし過ぎ」について、その定義、影響、そして避ける方法について紹介してきました。

一般化のし過ぎは私たちの思考に潜む認知の歪みの一つであり、その影響を避けるためには注意を払い続けることが必要です。

過度な一般化は、誤解や誤った判断を招く可能性があるため、情報をバランスよく評価し、柔軟な思考を持つことが重要です。

異なる状況や事例を適切に評価することで、よりバランスの取れた思考が促進されます。

「○○だからこうだ!」「△△の時はこう動く」といったパターンは便利なものですが、そればかりに頼っていると間違いや偏見を生む結果になってしまいます。

特に重要な決断をする時は『一般化のし過ぎ』に要注意ですよ。

コメント

  1. リンゴ より:

    異世界もののアニメをなんとなく避けていたけど無職転生をみて異世界ものにもこんな面白いのがあるんだと印象がガラリと変わりました(こういうことかな?)

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