投資に興味があるけれど、何から始めたらいいかわからない…
そんな方にはインデックスファンドを使った投資信託がピッタリです。
今回は「投資信託」や「インデックスファンド」とは一体何なのかを解説していきます。
この二つの言葉をしっかり覚えていってくださいね!
「投資信託」とは?
投資信託とは、多くの投資家から集めた資金をひとつにまとめ、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券などに分散投資し、その運用成果を投資家に分配する金融商品のことです。
もっとザックリ言うと…
「みんなで少しずつお金を出し合って、プロに運用を任せて、その成果を分け合う仕組み」です。
投資信託の仕組み
多くの人が少しずつお金を出し合う
例えば、1万人がそれぞれ1万円ずつ出し合う → 合計1億円
お金をまとめて大きな資金にする
たくさんの人が集まれば、何億円、何十億円にもなります。
プロ(ファンドマネージャー)が投資する
株や債券(さいけん:国や企業へのお金の貸し付け)などに投資して、運用してくれます。
利益が出たらみんなで分ける
投資の成果が出たら、その成果をみんなで分け合います。
逆に損失が出たら、みんなでその分もシェアします。
ファンドって何?インデックスファンドとアクティブファンドの違い
横文字が出てきて嫌だなと思われた方もいるかもしれませんが、「ファンド=投資信託」と思ってOKです。
ただ、ファンドと一口に言っても「どこに投資するか?」や「どのように運用するか?」によって、いろいろな種類のファンドがあります。
そしてこのファンド、大きく「インデックスファンド」と「アクティブファンド」に大別されます。
まずはこの、「インデックスファンド」と「アクティブファンド」という言葉を説明していきますので、徐々に慣れていってください。
インデックスファンド
■特徴:指数に連動する運用
インデックスファンドは、特定の指数(インデックス)と同じ動きをするように運用されます。
*指数とは?
→株価の平均値のようなもので、以下のような指数が代表的です。
- 日経平均株価:日本の代表的な225社の株価の平均
- S&P500:アメリカの大企業500社の株価の平均
イメージはサーフィン!市場全体の波に乗るように、資産もゆっくり増えていくイメージです。
*具体例
日経平均株価が5%上がる → インデックスファンドも 約5%上がる
日経平均株価が3%下がる → インデックスファンドも 約3%下がる
■メリット
- 手数料が安い → 個別の株を選ぶ手間が少ないため、運用コストが低い
- 初心者でも簡単 → 指数に合わせるだけなので、難しい判断が不要
- 安定しやすい → 市場全体に分散投資するため、大きな損失リスクが低め
シンプルでわかりやすく、投資初心者にもおすすめしやすいです!
■デメリット
- 短期間で大きな利益を狙うのには向いていない
- 相場が下落すると一緒に下がる
アクティブファンド
■特徴: ファンドマネージャーが市場よりも良い成績を狙って、特別な銘柄を選んで投資します。
イメージ: 狙い撃ちのアーチェリー
当たれば大きな利益が期待できます。
*具体例
日経平均株価が5%上がった時に、10%の利益を目指す。
逆に、日経平均株価が3%下がった時に、1%の損失に抑えることを目指す。
■デメリット:
- 手数料が高い: プロの人件費や分析コストがかかるため。不安定: ファンドマネージャーの腕次第では指数を下回ることもある。
複雑な商品が多く、初心者にはお勧めしにくいです。
また、モーニングスターの調査によると、過去10年間で約80%のアクティブファンドがインデックスファンドに勝てなかったと報告されています。
まとめ
いかがでしょう。「投資信託」「インデックスファンド」についてお分かりいただけたでしょうか?
投資を始める際、最も大切なのは「無理なく続けられること」です。
インデックスファンドは、手間が少なく、コストが低いため、初心者でも安心して長期運用を続けやすい投資方法の一つです。
大事なことなのでもう一度ポイントのおさらいをしてみましょう。
- インデックスファンドは市場全体の成長に乗るシンプルな投資方法
- 手数料が安く、初心者でも始めやすい
- 長期的に見ると、多くのアクティブファンドより良い成績を出すことが多い
投資は「時間を味方につけること」が成功のカギ。焦らずじっくり取り組んでいきましょう!
次回は「インデックスファンド」をもう少し具体的に、また「どうやって始めるか?」についても解説できたらなと考えています。
ご覧いただけたらうれしいです。
それでは今日はここまで!
初心者向け投資用語解説
投資信託(とうししんたく)
みんなでお金を出し合って、プロにお金を運用してもらう仕組み。結果(利益や損失)をみんなで分ける。
ファンド
投資信託のこと。お金を集めて運用する「箱」のようなもの。
ファンドマネージャー
投資信託で集めたお金を、どこに投資するかを決める「運用のプロ」。
株式
企業の「一部の持ち主」になる権利。値段が上がれば儲かるし、下がれば損をする。
債券(さいけん)
国や会社にお金を貸す代わりに、あとで利息と一緒に返してもらう約束のこと。
分散投資
お金をいろいろな場所(株・債券など)に分けて投資すること。リスクを減らすため。
インデックスファンド
株価の平均(=指数)と同じ動きをするように作られた投資信託。
指数(インデックス)
株価の平均値。例えば「日経平均株価」は日本の代表的な企業225社の株価の平均。
日経平均株価
日本の有名な会社225社の株価の平均。日本の株の「ざっくりとした調子」を見る指標。
S&P500
アメリカの有名な500社の株価の平均。アメリカ経済全体の動きがわかる指標。
アクティブファンド
市場の平均よりも高い利益を狙って、ファンドマネージャーが積極的に銘柄を選ぶファンド。
手数料(てすうりょう)
投資信託にかかる「運用や管理のためのお金」。インデックスファンドはこれが安い。
運用コスト
お金を運用するのにかかる費用のこと(手数料などを含む)。
モーニングスター
投資信託の評価・ランキングなどを出している有名な調査会社。
コメント