[ひよこものがたり]第19話 ひよたくんのくちばし検診ピヨ!

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今日はくちばしの定期検診の日、ひよたくんは心を落ち着かせようと深呼吸。

はちゃめちゃなお兄ちゃんたちに囲まれて育ったひよたくんは、末っ子ながらも「自分がしっかりしなきゃ!」と、日々お兄ちゃんたちを見守る立派な存在。

でも今日は、そんなひよたくんにとっても少し特別な日。

いつものように見守る側ではなく、ひとりで頑張る番です。

ひよたくんは、胸の奥に小さな不安を感じつつも、できるだけそれを押し込めて「ピヨ、平気ピヨ!」とつぶやいて、てちてちと診療室へ向かいます。

でも、ドアが近づくにつれて、心臓の音がだんだん大きく聞こえてくるようで、くちばしの先が少し震えているのが自分でもわかるほど。

名前を呼ばれ、「がんばるピヨ!」と精一杯の笑顔で応じたものの、診療台に腰掛けた瞬間、全身の緊張がピークに達しました。

ひよたくんは診察台に座りながら、チラッと鶴のツル先生の方を見ます。

ツル先生は優しい笑顔で「ひよたくん、今日はくちばし検診だからちょっとだけ我慢してね」と言ってくれますが、ひよたくんの頭の中には「少しだけ」という言葉が、なんだかとても長く感じられて、さらに緊張が高まってしまいます。

先生が診察用の道具を準備し始めると、それを見つめるひよたくんの目には自然と涙が浮かび始めます。

そしてついに、我慢しきれなくなって、「ピヨ…ピヨピヨ…」と、声を出して泣き出してしまいました。

ツル先生の前で泣き出してしまったひよたくんピヨ😭可哀想ピヨねー!

そんなひよたくんを見て、先生はそっと道具を置き、優しい声でこう言いました。

「大丈夫、ひよたくん。怖いと思うけど、みんな初めはそうなんだよ。泣いても、怖がっても、頑張ろうと思ってる気持ちがあればそれだけで立派なんだからね。」

ひよたくんは、先生の温かい言葉を聞きながら、涙をぬぐいました。

ちょっぴり照れながらも、先生の言葉が少しだけ心を落ち着かせてくれた気がします。

そして、診察が終わった後、ひよたくんは小さな声で「ありがとうピヨ」とお礼を伝えました。

帰り道、まだ少しドキドキしながらも「泣いちゃったけど、がんばれたピヨ」と自分を励まし、心の中で小さな達成感を感じているひよたくん。

その姿は少しだけ成長した、愛らしい末っ子の姿そのものでした。

※タイトルのイラストは、目を瞑って大きなお口をあーんしているひよたくんです。器具のようなものが写っており、目には涙が浮かんでいます。

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