ある日ぴもんくんはいつものように、おやつのフィッシュアーモンドを取り出そうとしました。ところが、袋の中は空っぽ!
「えっ…フィッシュアーモンドないピヨ…?」と、小さな目がだんだん潤んできて、ついには涙がぽろぽろ。「フィッシュアーモンドが食べたいピヨ…」
悲しそうに泣くぴもんくんを見て、隣にいたヒヨコくんがにこっと笑いながら言いました。
「泣くことはないピヨ!お宝探しが得意なこのボクに任せるピヨ!絶対に新しいフィッシュアーモンドを見つけてくるピヨ!」
ぴもんくんは涙をぬぐい、ヒヨコくんの言葉に少し元気を取り戻しました。「ホントに見つかるピヨ?」
「当たり前ピヨ!探検は任せるピヨ!」と、ヒヨコくんは胸を張って答えます。
その頼もしい姿を見て、ぴもんくんは「フィッシュアーモンド、待ってるピヨ!」とにっこり。さあ、ヒヨコくんの大冒険が始まる予感です!
ヒヨコくんは、ぴもんくんのためにフィッシュアーモンドを見つけるべく、勇ましく家を飛び出しました。「よし、フィッシュアーモンドを探しに行くピヨ!」と意気込むヒヨコくん。その後ろ姿を、窓からぴもんくんとひよたくんが心配そうに見守っています。
まずヒヨコくんが向かったのは、近所の公園。
「ここにはお宝がたくさん隠れているはずピヨ!」と、くちばしで落ち葉をかき分けたり、茂みの中をのぞいたり。
しばらく探してみたものの、残念ながらフィッシュアーモンドの影も形もありません。
「うーん、ここにはないピヨか…でもまだまだ諦めないピヨ!」と気持ちを切り替え、今度は小川のほとりへと足を運びます。
「フィッシュアーモンドは水辺が好きピヨ」と、真剣な表情で小川のあたりを探索しますが、やっぱり見つかりません。
少し疲れたヒヨコくんは、近くにあったベンチに座り込みます。「フィッシュアーモンドってどこにあるピヨか…」と考え込んでいると、背後から聞き覚えのある声が聞こえてきました。
「ヒヨコくん、こんなところで何してるピヨ?」
振り返ると、そこにはクールで頼もしいヒヨコのピヨちゃんが立っていました。
事情を話すと、ピヨちゃんは「それなら、いい場所を知ってるピヨ」と微笑んで答えます。
ピヨちゃんに連れられて到着したのは、なんとおしゃれなカフェ。「ここでは特別なフィッシュアーモンドが売ってるピヨ」と教えてくれました。
「ホントピヨ⁉︎助かるピヨ!ありがとピヨー!」
ヒヨコくんは大喜びでカフェに駆け込み、フィッシュアーモンドをゲット!
家に戻ったヒヨコくんは、「ぴもんくん、見つけてきたピヨ!」と、ピカピカのフィッシュアーモンドを差し出しました。
ぴもんくんは涙を浮かべて「ありがとうピヨ!ヒヨコくんは最高の兄ちゃんピヨ!」と大喜び。
ひよたくんも「二人とも仲良しでよかったピヨ」とにっこり。こうして、三兄弟はまた楽しいひとときを過ごしましたとさ。
ぴもんくん、フィッシュアーモンドがもらえてよかったね!
※タイトルのイラストは、からっぽのフィッシュアーモンドの袋を持って滝のような涙を流しているぴもんくんピヨ🐤