澄み渡る青空の下、今日は待ちに待ったアニマルランドの運動会の日。
村中がワクワクとした雰囲気に包まれ、ヒヨコたちはそれぞれ自分の出番を心待ちにしています。
ヒヨコ三兄弟も朝からソワソワ。
ヒヨコくんは、前日から「ボクが1番になるピヨ!」と張り切り、赤い鉢巻きをしっかり巻いています。
ぴもんくんは、朝ごはんをたっぷり食べた後、「お昼のお弁当、何が入ってるピヨかな…」と競技そっちのけで考え中。
一方、しっかり者のひよたくんは、そんな二人を見ながら「遅れないように準備するピヨよ!」と、きちんと道具を整えていました。
会場には旗が風に揺れ、元気いっぱいの音楽が流れています。
応援に来たお友達のベルちゃん、リンちゃん、よいちゃん、そしてすーさんも、賑やかな声をあげて観客席に座っています。
「頑張るぞう!」と応援するすーさんを見て、ヒヨコくんは胸を張って、「ボクが一番になるから、応援しててピヨ!」と意気込んでいました。
そして、運動会の最初の競技は、みんな大好きな玉入れです。
ヒヨコ三兄弟は準備万端。玉入れ用の玉には、ヒヨコたちにちなんだヒヨコ豆が使われており、その中にはなんとアーモンドが混ざっています。
競技開始の合図が響き渡ると、ヒヨコくんは勢いよくスタート!
「ボクが1番になるピヨ!当たり前ピヨ!」と元気いっぱいにヒヨコ豆を次々とカゴに投げ入れます。しかし、勢い余って玉が遠くに飛びすぎ、地面をころころ転がることも。
一方、ぴもんくんはヒヨコ豆に混ざったアーモンドを発見して目を輝かせます。
「これ、食べてもいいピヨかな…でも今は競技中ピヨ…」
お腹と競技の間で葛藤するぴもんくん。
結局、アーモンドを手に取り、鼻先で香りを楽しむ始末。「うーん、いい匂いピヨ…」と、競技そっちのけでおやつタイム気分に浸っています。
そして、冷静なひよたくんは着実にヒヨコ豆を拾い上げ、一つ一つ丁寧にカゴに入れています。
「慌てず、確実に入れるピヨ!」と集中するその姿に、観客たちも感心。ひよたくんのカゴはみるみるうちにヒヨコ豆で満杯になっていきます。
競技が終わり、いよいよ結果発表!
1位:ひよたくん!
2位:ヒヨコくん!
3位:ぴもんくん!
ヒヨコくんは少し悔しそうにしながらも、「ひよたくん、すごいピヨ!」と素直に褒めます。
ぴもんくんはアーモンドを手に、「ボクが本当の勝者ピヨ!」と満足げな笑顔。
続いて、運動会の名物競技「大玉転がし」の時間がやってきました!
ヒヨコ三兄弟もそれぞれ大きな赤い玉の前にスタンバイ。スタートラインには三兄弟の名前が書かれたプレートが並び、観客席からは応援の声が響き渡ります。
「ボクがこの大玉を一番にゴールさせるピヨ!当たり前ピヨ!」と、ヒヨコくんは自信満々。
「大玉っておっきいピヨねぇ…。ゴールできるかなぁ」と、ぴもんくんは少し不安げ。
「コースを外さないように慎重に進めるピヨ!」と、ひよたくんは冷静に準備しています。
競技開始の笛がピッと鳴ると、三兄弟は一斉にスタート!
ヒヨコくんは最初から全力疾走!
「当たり前ピヨ!これくらいのスピードが必要ピヨ!」と、勢いよく大玉を押していきます。
途中、玉が少し跳ねてコースから外れそうになりますが、「ちょっと待つピヨ!」と器用に方向を修正。
観客たちからも「すごいスピードだ!」と歓声が上がります。
ゴールまで残りわずかになるとさらに力を込め、「絶対に1位になるピヨ!」と最後のひと押し。見事に大玉をゴールラインへ送り込みました!
ぴもんくんはマイペースでスタート。
「これ、フィッシュアーモンドくらい軽ければもっと簡単ピヨねぇ…」とつぶやきながら、ゆっくりと大玉を転がします。
途中でコース脇に咲いていた花の香りに気を取られ、「このお花、いい匂いピヨ…」と足を止めてしまう場面も。それでも最後には「ボクもゴールしなきゃピヨ!」と思い直し、なんとか大玉をゴールまで運びました。
ひよたくんは慎重に大玉を押し始めました。
「慌てず、着実に進めるピヨ!」と、丁寧にコースを確認しながら転がしていきます。
途中で風に押されて玉が少し戻されても、「もう一度押し直すピヨ!」と冷静に対応。最後まで安定したペースで進みましたが、あと少しのところでヒヨコくんに追い抜かれ、惜しくも2位に。
ゴールラインに次々と大玉が到着!
1位:ヒヨコくん!(圧巻のスピードと器用な操作でゴール)
2位:ひよたくん!(安定感のある走りで僅差の2位)
3位:ぴもんくん!(お花の香りに夢中になりながらも無事完走)
「やったピヨ!ボクが1位ピヨ!」と、ヒヨコくんは大喜び。
ひよたくんも「さすがヒヨコくん、速かったピヨ」と素直に称賛。
ぴもんくんは「1位はおめでとうピヨ。でもボクはお花が1番楽しかったピヨ…」と満足げな表情です。
観客席ではベルちゃんが「ヒヨコくん、すごい!」と手を振り、すーさんも「1位おめでとうだぞう!」と声をかけます。
運動会の締めくくりを飾る「パン食い競争」が始まります!
ヒヨコ三兄弟がスタートラインに立つと、観客席からも応援の声が響きます。
「パンはボクのものピヨ!」と早くも食いしん坊全開のぴもんくん。
「1番になって終わるピヨ!」と気合十分のヒヨコくん。
「最後まで落ち着いて頑張るピヨ」と冷静なひよたくん。
笛の音とともに三兄弟が走り出します!
ぴもんくんは全力でパンを目指してダッシュ!
「あれもこれも全部おいしそうピヨ…」と目を輝かせながら、一つ目のパンをパクッ!
そのまま走りながら二つ目、三つ目も次々と口に運びます。
ゴール直前、パンがすべてなくなっていることに気づいた観客席からはどよめきが!
ぴもんくんは頬をふくらませたまま、「全部食べちゃったピヨ!」とゴールイン。
ヒヨコくんはぴもんくんが次々とパンを食べる様子に気を取られ、「ちょっと待つピヨ!それボクの分もあるピヨ!」と焦り気味。
しかし、目の前のパンがすべてなくなっているのを見て、「仕方ないピヨ…ゴールするピヨ!」と気持ちを切り替え、しっかりとゴールしました。
ひよたくんもぴもんくんの暴走を目にし、立ち止まって驚きます。
「えっ、全部食べたピヨ?そんなことあるピヨ?」と呆然。
それでも、「ゴールが大事ピヨ」と気を取り直し、ゆっくりとゴールラインを越えました。
1位:ぴもんくん!(全パン完食+圧倒的なスピード)
2位:ヒヨコくん!(最後まで諦めずに走りきる)
3位:ひよたくん!(冷静な判断で完走)
ぴもんくんは金メダルを手に、「パンもメダルもボクのものピヨ!」と大満足の表情。
観客席のすーさんが「全部食べちゃうとは、さすがぞう~!」と感心すると、リンちゃんやベルちゃんも「ぴもんくんらしいわね」と笑顔。
ヒヨコくんは、「来年はもっと速く走るピヨ!」と悔しそうながらも前向き。ひよたくんは、「まあ、ぴもんくんが幸せそうだからいいピヨ」と苦笑いです。
澄み渡る青空の下、待ちに待ったアニマルランドの運動会が大盛況のうちに終了しました。
ヒヨコ三兄弟の大活躍に加え、ベルちゃんやリンちゃん、よいちゃん、すーさんなど、多くのお友達が見守る中、それぞれが自分らしい一面を発揮しました。
総合成績は引き分け!
最終的に、玉入れでのひよたくんの冷静な勝利、大玉転がしでのヒヨコくんの大健闘、そしてパン食い競争で全パンを食べ尽くして1位を獲得したぴもんくん。
審判団は、「みんなが一生懸命に楽しみ、全力を尽くした運動会だった!」ということで、総合成績は引き分けと発表しました。
ヒヨコ三兄弟は並んで金メダルを掲げ、「楽しかったピヨ!」と声をそろえて笑顔を見せます。観客席のベルちゃんは「本当にいい運動会だったわ!」と拍手を送り、リンちゃんも「メルヘンみたいで素敵だった」と喜びます。
一方、すーさんは「夜のご飯も楽しみだぞう~!」と笑いながら、運動会の雰囲気を締めくくりました。
運動会の最後には、全員で大きな円を作り、歌を歌いながら手を振りました。
ヒヨコくんが「また来年、もっともっと頑張るピヨ!」と声をあげると、ぴもんくんは「それまでにパンの練習もしなくちゃピヨ」と意気込んでいます。
ひよたくんも、「みんなでまた楽しい思い出を作るピヨ!」とほほえみました。
こうして、アニマルランドの運動会は、大満足の笑顔と温かい気持ちで幕を閉じました。ヒヨコたちの冒険はまだまだ続きます!
※タイトルのイラストには、ヒヨコ三兄弟が仲良く金メダルを提げているところが描かれています。みんな誇らしげです。