ある日の晩御飯は特別なごちそう、ヒヨコ三兄弟が大好きな海鮮丼!
ヒヨコママが腕によりをかけて作ったその丼には、色とりどりのお刺身が美しく盛り付けられています。
ヒヨコくんは大興奮。「うわぁ!これが僕の丼ピヨ?」と目を輝かせ、ぴもんくんはお魚の甘い香りにすでに夢中。「フィッシュアーモンドよりおいしそうピヨ…!」とぽっちゃりしたほっぺをさらにふくらませます。ひよたくんは「みんな、よく噛んで食べるピヨよ」と、いつものように冷静に食事の準備を始めます。
三兄弟そろっていただきますをした後、幸せそうに海鮮丼を頬張ります。
ところが、ヒヨコくんの目に緑色の小さな物体が映ります。「これ、なんだピヨ?」と思ったヒヨコくんは、その物体をしげしげと見つめます。「きれいな色だし、美味しそうピヨ!」そう思い込み、ヒヨコくんは迷わずパクリ。
すると、次の瞬間――鼻を突き抜ける強烈な刺激に、ヒヨコくんは目を丸くして、「ピヨーッ!」と声をあげ、大パニック! 「なんだピヨ、これ!息が止まるかと思ったピヨ!」と目をうるうるさせます。それはなんと、ヒヨコママがうっかり抜き忘れたワサビだったのです。
泣きそうなヒヨコくんは、何も知らないぴもんくんにこっそりワサビを差し出し、「これ、すごく美味しいピヨよ」とすすめます。素直なぴもんくんは疑うことなく、「本当ピヨ?」と、その緑の物体をパクリ。すると、同じように鼻に抜けるツーンとした刺激に「ピヨーッ!」と叫び、大慌てで水を探します。
水が見当たらず、お茶を飲もうとしたぴもんくんですが、それは熱々の緑茶。「あっちいピヨ!」とさらにパニックに陥ります。
二人の兄たちが大騒ぎしている中、ひよたくんはちらりとワサビを見て「これは大人の味ピヨ。お兄ちゃんたちはまだ早いピヨね」とつぶやき、涼しい顔で美味しそうに海鮮丼を食べ続けます。
最後にはヒヨコママが慌ててやってきて、「ごめんなさい、ワサビを抜くのを忘れちゃったわ」と謝り、二人の兄たちに水を用意します。ヒヨコくんとぴもんくんは水を飲んでやっと落ち着きを取り戻し、「もう緑色のものは怖いピヨ…」とお互いを見てため息。
一方で、ひよたくんは満足そうに丼を空っぽにして、「やっぱり海鮮丼は最高ピヨ」とほほ笑むのでした。
※タイトルのイラストは、ヒヨコくんとぴもんくんがワサビを食べてしまい驚き、涙を流しているイラストです。ひよたくんは笑顔で海鮮丼を食べているけど、持っているそれはワサビなのでは…?!