近年、健康の維持に欠かせない栄養素として注目を集めているのが「ビタミンK2」です。
このビタミンK2、骨粗鬆症や動脈硬化の予防、虫歯や認知症に効果があると言われています。
しかし、多くの方がその重要性や働きについて詳しく知らないのではないでしょうか。
この記事では、ビタミンK2とは何か、その役割や不足した場合のリスクなどを解説していきます。
ビタミンK2とは
ビタミンK2は、脂溶性ビタミンの一種で、主に動物性食品や納豆などに含まれています。
脂溶性とは脂に溶けやすい性質をいい、水に溶けやすい水溶性ビタミンと異なり、体内に蓄積されやすいという性質があります。
ビタミンK2の役割
ビタミンK2の主な役割は、骨や血管の健康維持です。
具体的には、以下の働きがあります。
骨の形成を促進
ビタミンK2は、骨の基礎となる「オステオカルシン」というたんぱく質の活性化に必須です。
オステオカルシンはカルシウムを骨に取り込み、骨密度を高める役割を担っています。
また、骨の健康と言えば、カルシウムとビタミンDですが、このビタミンK2とバランスよく摂取することで強くて丈夫な骨を作り上げることができます。
血管の弾力性を保つ
ビタミンK2は、血管壁に蓄積したカルシウムを排除する働きがあります。
そのため、動脈硬化の予防や改善に効果があるとされています。
その他
近年の研究では、ビタミンK2が虫歯や認知症の予防にも効果があることが示唆されています。
オステオカルシン
オステオカルシンは、骨を作る上でとても重要な役割を果たすたんぱく質です。
最近の研究で、骨だけでなく、筋肉や脳の働きにも関わっていることがわかってきており、「若返りホルモン」と呼ばれることもあります。
ビタミンK2が不足するとどうなるの?
ビタミンK2が不足すると、主に以下のことが起こりやすくなります。
ビタミンK2はカルシウムを骨に固定する働きがあるため、不足すると骨がもろくなり、骨折のリスクが高まります。
ビタミンK2は血液を固める機構に関わるため、不足すると出血が止まりにくくなることがあります。
ビタミンK2の日本人の食事摂取基準
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、ビタミンK2の1日あたりの推奨摂取量は、男性で65μg、女性で55μgとされています。
しかし、最新の研究結果によると、1日あたり72μg未満のビタミンK2摂取では、オステオカルシン活性率が低下する可能性があることが示唆されています。
ご自身の健康状態や食生活に合わせて、適切なビタミンK2摂取量を検討することをおすすめします。
ビタミンK2の摂取方法
ビタミンK2を摂取するには、食事から摂取する方法と、サプリメントから摂取する方法があります。
■食品から摂取する
納豆、チーズ、ヨーグルトなどの食品に多く含まれています。
特に納豆にはより多くのビタミンK2が含まれているので積極的に食事に取り入れてみましょう。
■サプリメント
食品からの摂取が難しい場合は、サプリメントで補うこともできます。
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ビタミンK2の注意事項
ビタミンK2の過剰摂取については、現時点では明確な上限値は設定されていませんが、ビタミンK2は脂溶性ビタミンなので、過剰摂取には注意が必要です。
過剰摂取すると、肝臓などに悪影響を及ぼす可能性があります。
ビタミンK2は、血液をサラサラにする薬(ワルファリンなど)と相互作用することがあります。服薬している場合は、医師に相談してから摂取してください。
妊娠中・授乳中の方は、サプリメントを摂取する前に医師に相談してください。
サプリメントを摂取する場合は、用法・用量を守ることを推奨します。
おわりに
ビタミンK2は、骨や血管の健康維持に欠かせない栄養素であることがわかりました。
納豆やチーズなど、身近な食品にも含まれているので、食事から積極的に摂り入れてみましょう。
サプリメントを活用して、さらに効率的にビタミンK2を補うのもいいでしょう。
また、ビタミンK2は、ビタミンDやカルシウムとの組み合わせで、より効果を発揮することが知られています。
これらの栄養素をバランス良く摂取することで、さらに健康な体作りを目指してみましょうね!
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