亜鉛は、私たちの体にとって必要不可欠なミネラルの一つです。
体内の様々な酵素の働きを助け、健康維持に重要な役割を果たしています。
今回は、亜鉛の働きや効果、不足した場合の症状、そして摂取方法について詳しく解説していきます。
本記事で、皆さんの亜鉛の知識がアップデートされたら、筆者もしめしめと嬉しくなるのです。
亜鉛とは
亜鉛は、体内で生成することができない必須ミネラルです。
そのため、食事などから摂取する必要があるのですが、スーパーやコンビニなどのお弁当屋加工品ばかりに頼ってしまうと不足してしまいがちな栄養素でもあるんです。
体内の約2gの亜鉛は、主に筋肉や骨、皮膚や粘膜などの細胞分裂が盛んな組織に含まれており、様々な酵素の構成成分として働いています。
*酵素とは体内で起きる様々な化学反応をスムーズに行う物質で、食べ物の消化や代謝、解毒などに役立っています。
なぜ亜鉛が必要なの?
亜鉛は、体内で以下の様な働きをしています。
- 酵素の活性化: 約200種類以上の酵素の構成成分となり、様々な代謝に関与します。
- タンパク質合成: 新しい細胞を作るために必要なタンパク質の合成に関わります。
- 免疫機能の維持: 免疫細胞の働きをサポートし、感染症から体を守ります。
- 味覚の維持: 味蕾の形成に関与し、味を感じることができます。
- 皮膚や毛髪の健康維持: 皮膚の再生や毛髪の成長を促し、健康な状態を保ちます。
*味蕾とは、舌で味覚を感じる細胞が集中している部位のことです。
亜鉛がもたらす具体的な効果は?
男性の健康
- 精子の生成: 精子の生成に不可欠な成分であり、男性の生殖機能の維持に貢献します。
- テストステロンの分泌: 男性ホルモンであるテストステロンの分泌を促し、活力や筋肉量の維持に役立ちます。
- 前立腺の健康: 前立腺の機能を正常に保ち、健康を維持します。
男女共通の健康
- 成長促進: 小児の成長に必要不可欠な栄養素です。
- 免疫力の向上: 免疫細胞の働きをサポートし、感染症予防に役立ちます。
- 傷の治癒促進: 組織の修復を促し、傷の治癒を早めます。
- 味覚の改善: 味覚障害の改善に役立つ可能性があります。
亜鉛が不足するとどんな症状が現れるの?
亜鉛が不足すると、以下のような症状が現れることがあります。
- 皮膚炎: 皮膚が荒れたり、湿疹が出たりすることがあります。
- 脱毛: 髪が薄くなったり、抜け毛が増えたりすることがあります。
- 免疫力の低下: 感染症にかかりやすくなります。
- 味覚障害: 味が感じにくくなることがあります。
- 性機能低下: 男性では精子の数が減ったり、女性では月経不順になったりすることがあります。
- 成長遅延: 小児では成長が遅れることがあります。
亜鉛の摂取方法
以下のような亜鉛を多く含む食品を摂取する
- 海産物: 牡蠣、あさり、いわしなど
- 肉類: 赤身肉、レバーなど
- 豆類: 大豆、レンズ豆など
- ナッツ類: カシューナッツ、アーモンドなど
- 種実類: かぼちゃの種、ごまなど
亜鉛の吸収率を高めるには?
- ビタミンCとの組み合わせ: ビタミンCは亜鉛の吸収を促進する働きがあります。柑橘類やパプリカなど、ビタミンCが豊富な食品と一緒に摂取すると効果的です。
- 動物性タンパク質との組み合わせ: 肉や魚などの動物性タンパク質と一緒に摂取することで、亜鉛の吸収率が向上します。
- フィチン酸の少ない食品を選ぶ: フィチン酸は亜鉛の吸収を阻害するため、豆類などを食べる際は、水に浸したり、発芽させたりすることで、フィチン酸を減少させることができます。
亜鉛のサプリメントは必要?
バランスの取れた食事をしていれば、通常はサプリメントは必要ありませんが、偏食や吸収が良くない場合などは、サプリメントを検討するのもいいでしょう。
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亜鉛の摂取量
厚生労働省が定める亜鉛の摂取量については、年齢や性別によって異なります。
日本人の食事摂取基準(2020年版)**によると、1日の摂取の推奨量は以下の通りです。
- 18~74歳の男性:11mg
- 75歳以上の男性:10mg
- 18歳以上の女性:8mg
- 妊婦:11mg
- 授乳婦:12mg
まとめとおわりに
亜鉛は、私たちの健康維持に欠かせないミネラルです。バランスの取れた食事を心がけ、亜鉛を十分に摂取することで、健康な体づくりを目指しましょう。
もし、亜鉛不足が心配な場合は、医師に相談することをおすすめします。
それでは今日はここまで!
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